アーティスト/タイトル レビュー
ALBERT COLLINS
/Love Can Be Found Anywhere (1968)

ブルース・ギタリストのALBERT COLLINSが69年にリリースしたアルバム。ブルース・ファンクって言葉がぴったりなアルバムで、特にホーンも取り入れたアップテンポでノリノリな3.Let's Get It Together、アップテンポなファンキー・チューン6.Doin' My Thing、3.の続編7.Let's Get It Together Again、ビートがイマイチだけどなかなかファンキーな8.Ain't Got Time、これもホーン入りのファンキー・ナンバー9.Turnin' Onがお気に入り。コテコテのブルースは、苦手だけどこういうものならどんどん聴いていきたいね。(2011/01/12)
ALBERT COLLINS
/Trash Talkin' (1969)

ブルース・ギタリストのALBERT COLLINSが69年にリリースしたアルバム。アップテンポのファンキー・ナンバー3.Jawing、ホーンもバッチリ決まった勢いのあるファンキー・チューン11.Tongue Lashing、なごみ系の12.And Then It Started Rainingには満足したけど他曲が似たり寄ったりなんだよな。ファンキーなことはファンキーなんだけど『Love Can Be Found Anywhere』と比べると一枚も二枚も劣るかな。(2011/08/12)
ALBERT KING
/King of the Blues Guitar (1969)

ブルース・ギタリストの3大キングの一人ALBERT KINGが69年にリリースしたコンピレーション・アルバムにボーナス・トラックを収録した再発盤。正直、ストレート・ブルースな曲はどうにもついていけないけど、ネタとしても重宝されている泥臭くてファンキーな名曲7. Born Under A Bad Signやこれも有名ネタで地を這うようなファンキーなギターが最高な14. Cold Feetはカッコイイね。(2015/01/16)
ALBERT KING
/Funky London (1994)

ブルース・ギタリストALBERT KINGが70年から74年にリリースしたシングルと未発表曲をコンパイルしたアルバム。なかなかファンキーなブルースを聴かせてくれるアルバムで、特にJAMES BROWNクラシックで疾走感溢れてファンキーな 1. Cold Sweat、ドライブ感たっぷりのファンキー・ナンバー3. Funky London、歌入りのウォーキング・テンポのブルース・ファンク5. Bad Luck、アーシーかつファンキーな7. Finger On The TriggerがGOOD。(2018/11/03)
ALBERT KING
/Best Blues Masters

ブルース・ギタリストの3大キングの一人ALBERT KINGのSTAX時代のP-VINE編集ベスト盤。P-VINE編集なので、割とファンキーなものを中心にセレクトしていて嬉しいですね。ネタとしても有名なブルージーかつファンキーな2. Born Under A Bad Sign、JAMES BROWNのファンキー過ぎるカバー3. Cold Sweat、ファンキーな4. Wrapped Up In Love Again、ノリが良くてファンキーな7. Left Hand Woman Get Right With Me、小気味良い9. Killing Floor、BUSHWICK BILL/Copper to Cashネタの鬼渋い13. Breaking Up Somebody's Home、BIG DADDY KANE/Young, Gifted and Blackで有名なブルース・ファンク14. I'll Play The Blues For You(Parts 1&2)、豪快な15. Don't Burn Down The Bridge ('Cause You Might Wanna Come Back)、結構洗練されたエレピのイントロで驚かされる鬼ファンキーな18. Oh, Pretty Womanが気に入りました。アルバムもどんどん聴いていきたいですね。(2014/10/18)
BUCKWHEAT ZYDECO
/Five Card Stud(1994)

ルイジアナのZYDECOミュージシャン"BUCKWHEAT ZYDECO"が94年にリリースしたアルバム。ブルース、R&Bを取り入れたトラックにBUCKWHEAT ZYDECOのアコーディオンがのっかるといった内容。ザディコ・ミュージック自体には全く興味は無いが、なかなかファンキーなものもあり、MAVIS STAPLEをフィーチャーしたブルージーな5.This Train、ホーンも効いたファンキー・チューン7.Five Card Stud、泥臭くてファンキーな9.Bayou Girlの3曲は気に入りました。(09/06/27)
HOWLIN WOLF
/The Howlin' Wolf Album (1969)

強烈なダミ声ブルース・シンガーHOWLIN WOLFが69年にリリースしたアルバム。MUDDY WATERS/Electric Mudと同様、ロックに接近した異色作。熱心なブルース・ファンからは見向きもされていないみたいだけど、このカッコ良さといったら!サイケデリック・ブルースとでも表現できそうな1. Spoonful、地を這うようなファンキー・チューン2. Tail Dragger、ゲットーの雰囲気ムンムンな鬼ファンク3. Smokestack Lightning、鬼渋いサイケ・ブルース5. Built For Comfort、ファンキーなブルース・ロック7. Evil、暑苦しい歌も最高なファンキー・チューン8. Down In The Bottom、ファンキー・ブルース9. Three Hundred Pounds Of Joyが特に好きですね〜。ファンク好きならぜひ聴いてほしいアルバム。(2014/09/04)
HOWLIN WOLF
/Message to the Young (1971)

強烈なダミ声ブルース・シンガーHOWLIN WOLFが71年にリリースしたアルバム。MUDDY WATERS/Electric Mudや自身の『The Howlin' Wolf Album』と同様、ロックに接近した異色作。いやー、これほどファンキーなアルバム、ファンク・アーティストでもなかなか無いですよ!ブルージーなギターのイントロから惹きつけられるファンキー・ブルース1. If I Were A Bird、軽快かつファンキーな2. I Smell A Rat、ゲットーの蒸せえかえる空気感を感じるファンク3. Miss James、JBを意識したドライブ感あふれるファンキー・チューン5. She's Lookin' Good、郷愁感のあるブルース・ファンク6. Just As Long、ホーンセクションも印象的なファンク7. Romance Without FinanceがGOOD。ファンク好きならぜひ聴いてほしいアルバム。(2015/11/23)
THE JAMES COTTON BLES BAND
/Pure Cotton (1968)

テキサスのブルース・シンガーJAMES COTTONが68年にTHE JAMES COTTON BLES BAND名義でリリースしたアルバム。ファンキーなギターがカッコイイ6. Lovin' Cup、軽快な7. She's Murder、ソウルフルなオルガンが印象的な8. Somethin' You Gotは気にいったんだけど、残りがね… まあ、年代的にこれはしょうがないかもね。(2014/03/12)
THE JAMES COTTON BAND
/100% Cotton (1974)

テキサスのブルース・シンガーJAMES COTTONが74年にリリースしたアルバム。75年の『High Energy』がかなりファンキーだったんで、これも期待したんだけど、苦手なブギ調の曲が多くてゲンナリ… JAMES BROWNを意識したであろうファンキーな2. One More Mileとブルース・ハープが大暴れする疾走感溢れる8. Burnerの2曲は最高なんだけどね。もっとこんな感じの曲があれば良かったのにね。(2014/01/07)
THE JAMES COTTON BAND
/High Energy(1975)

テキサスのブルース・シンガーJAMES COTTONが75年にリリースしたアルバム。プロデュースは、ニューオーリンズのALLAN TOUSSAINTとMARSHALL SEHORN。かなりファンクしたブルース・アルバムで、南部風情溢れるファンキー・ナンバー2.Chicken Heads、ALLAN TOUSSAINT作のファンキーな3.Hard Time Blues、ワウギターとホーンが効いた4.I Got A Feelin'、JAMES COTTONのハーモニカが効いたファンキー・チューン5.Weather Report (The Weather Man Said)、ブルース・マナーのギターとハーモニカが耳を惹く7.Fannie Mae、タイトルどおりロック・テイスト溢れる9.Rock 'N Roll Music (Ain't Nothing New)、他と比べるとかなり洗練されているファンキー・ナンバー10.James' Themeがお気に入り。かなり大味なファンキー加減だけど、それが逆に惹かれるね。ファンク・ファンをブルースに引き込むアルバムじゃないかな。ファンク好きもぜひ聴いて欲しいですね。(09/10/12)
JOHNNY WINTER
/Same (1969)

アメリカを代表するブルース/ロック・ギタリスト兼シンガーのJOHNNY WINTERが69年にリリースしたメジャー・デビュー・アルバム。いきなりブルージーでイカしたロック1. I'm Yours And I'm Hersで「オオッ !」と思わせたけど、残りは究極に苦手なブルースのオンパレードで撃沈… かろうじてホーンンがファンキーな6. Good Morning Little School Girlが聴けた程度。まあ5枚組の1枚だし、1.が気に入ったから良しとするかな。(2013/02/14)
JOHNNY WINTER
/Second Winter (1969)

アメリカを代表するブルース/ロック・ギタリスト兼シンガーのJOHNNY WINTERが69年にリリースしたアルバム。前作とは打って変わってロック色濃くしていて楽しめますね。ハードなギターもイカしたファンキー・ロック1. Memory Pain、CHUCK BERRYの古典のカバー6. Johnny B. Goode、ブルージーかつヘビーな8. I Love Everybody、疾走感溢れる9. Hustled Down In Texas、ファンキーなドラムブレイクから惹きつけられるアップテンポなファンキー・ロック11. Fast Life RiderがGOOD。(2013/03/11)
JOHNNY WINTER AND
/Same (1970)

アメリカを代表するブルース/ロック・ギタリスト兼シンガーのJOHNNY WINTERが70年にリリースしたアルバム。RICK DERRINGER率いるMcCOYSと組んだことでANDが付けられているみたい。豪快なギターがイカしたハードロック1. Guess I'll Go Away、R&Bフレイヴァの2. Ain't That a Kindness、RICK DERRINGER制作の奔放なロック・クラシック4. Rock And Roll, Hoochie Koo、勢いのあるブルージーなロック7. Prodigal Son、濃厚なサザン・ロック8. On The Limb、泥臭いロック10. Nothing Left、アーシーでファンキーなロック11. Funky Musicがお気に入り。非常に聴き応え十分なアルバムで、ファンキーなロックを聴きたい人にはバッチリじゃないかな。(2013/06/23)
JOHNNY WINTER AND
/Live (1971)

アメリカを代表するブルース/ロック・ギタリスト兼シンガーのJOHNNY WINTERが71年にリリースしたライブ・アルバム。もはやブルースっぽさは微塵も感じられない完璧なロックだな。ノリノリな1. Good Morning Little School Girl、THE ROLLING STONESのカバーでエキサイティングな3. Jumpin' Jack Flash、ロックンロール大会って感じの4. Rock And Roll Medley、CHUCK BERRYの古典のカバー6. Johnny B. Goodeが聴きどころ。悪くはないけど、もう少しヘビーな曲も欲しかったところ。(2013/04/26)
JOHNNY WINTER
/Still Alive & Well (1973)

アメリカを代表するブルース/ロック・ギタリスト兼シンガーのJOHNNY WINTERが73年にリリースしたアルバム。JOHNNY WINTERってもっとブルース寄りかなって思ったんだけど、このアルバムで聴けるロックは結構好きだな。活きの良すぎるブルース・ロック1. Rock Me Baby、これぞロックンロールって感じの2. Can't You Feel It、地を這うようなブルース・ロック4. All Tore Down、「俺は元気だぜ!」ってタイトルどおりのファンキーなロックを聴かせる8. Still Alive & Wellがお気に入り。他のアルバムも聴いてみたくなったね。5CDでも買おうかな。(2013/01/15)
JOHNNY WINTER
/Saints & Sinners (1974)

アメリカを代表するブルース/ロック・ギタリスト兼シンガーのJOHNNY WINTERが74年にリリースしたアルバム。ALLEN TOUSSAINT作のファンキーなロック・ナンバー2. Blinded By Love、THE ROLLING STONESのカバーで郷愁感漂う4. Stray Cat Blues、軽快なギターのイントロから続くファンキーなドラムがイカした5. Bad Luck Situatio、ドライブ感溢れるロック・ナンバー6. Rollin' 'Cross The Countryの4曲が最高だね。残りは聴けなかったけど、この4曲だけで十分。(2013/05/23)
JOHNNY WINTER
/John Dawson Winter III (1974)

アメリカを代表するブルース/ロック・ギタリスト兼シンガーのJOHNNY WINTERが74年にリリースしたアルバム。かなりステレオタイプな「ロッケンロー」的な曲が目立ち、少々がっかり… しかし、スピード感あふれる4. Raised On Rock、郷愁感漂うブルース・ロック5. Stranger、ALLEN TOUSSAINT作でファンキーに豪快にカバーした6. Mind Over Matter、ヘビーで強面なロック9. Pick Up On My Mojoには満足。(2013/07/17)
JOHNNY WINTER
/Raisin' Cain (1980)

アメリカを代表するブルース/ロック・ギタリスト兼シンガーのJOHNNY WINTERが80年にリリースしたアルバム。BOB DYLANの名曲Like A Rolling Stoneのブルージーなカバー3.Like A Rolling Stoneとハードかつヘビーなロックを聴かせる9. Don't Hide Your Loveの2曲は最高だったけど、残りの聴け無さっぷりには愕然… うーん、せめてあと2曲位は聴ける曲があればなぁ。(2013/09/06)
LITTLE SONNY
/New King of the Blues Harmonica (1970)

ブルース・ハーピストLITTLE SONNYが70年にSTAXからリリースしたデビュー。アルバム。プロデュースはZORN PRODUCTIONS。2ndの『Black & Blue』もレア・グルーヴ・ファンには人気だけど、これもカッコイイね。少しドタバタしたファンキーなドラムに泥臭くてイカしたブルース・ハープが最高な2. Eli's Pork Chop、アップテンポでファンキーな3. Hey Little Girl、かなりノリノリでファンキーな4. Hot Potato、ボロいライブ・ハウスで汗だくで演奏しているような雰囲気の泥臭すぎる9. The Creeper ReturnsがGOOD。聴けない曲もあったけど、聴けるのはほんと黒くてファンキー。好きだねこういう感じ。(2011/06/18)
LITTLE SONNY
/Black & Blue (1971)

ブルース・ハーピストLITTLE SONNYが71年にSTAXからリリースした2ndアルバム。プロデュースはZORN PRODUCTIONSとAL BELL。ブルース・ファンクの名盤ですね〜。LITTLE SONNYのブルース・ハープもカッコイイね。アップテンポでファンキーなインスト2.Sonny's Fever、ホーンもバッチリきまった鬼ファンキーな3.You Got A Good Thing、泥臭くてファンキーな4.A Woman Named Trouble、イントロのドラム・ブレイクでノックアウト確実の鬼ファンキーな8.Memphis B-Kがお気に入り。ハーモニカの音色って素朴だけど、惹かれるものがあるね。(2011/12/09)
LITTLE SONNY
/Hard Goin' Up (1973)

ブルース・ハーピストLITTLE SONNYが73年にSTAXからリリースした3rdアルバム。1st、2ndに引き続きファンキー路線で、完全にファンクといっても過言でもないホーンセクション入りの2. My Woman Is Good To Me、少しモダンに感じるファンキー・ナンバー3. You're Spreading Yourself A Little Too Thin、イントロのブルース・ハープからグッと惹きつけられるブルース・ファンク5. You Can Be Replaced、ブルース臭薄めのファンキー・チューン6. Do It Right Now、ドライブ感があってファンキーな8. Sure Is Goodがお気に入り。もう少し泥臭さを出しても良かったかもしれないけど、程よくファンキーなんで言うことなしかな。(2012/04/29)
MUDDY WATERS
/Electric Mud (1968)

ブルースの巨人MUDDY WATERSが68年にリリースしたアルバム。ジミヘンに影響を受けた製作された異色作とのことで、確かにこれは、もうブルースではなく、ファンク、サイケ・ロックだね。ドカドカしたドラムにサイケデリックなギターが唸るファンク1.I Just Want To Make Love To You、重たいドラムが効いたブルース・ファンク2.I'm Your Hoochie Coochie Man、ヘビーなドラムにギターが唸る4.She's Alright、イントロのドラムブレイクもイカすファンキー・チューン5.Mannish Boy、サイケデリックでファンキーな6.Herbert Harper's Free Press News、ヘビーなファンク7.Tom Catが特に好きですね。ファンク好きならぜひ聴いてほしいアルバム。(2014/04/16)
MUDDY WATERS
/After The Rain (1969)

ブルースの巨人MUDDY WATERSが69年にリリースしたアルバム。ジミヘンに影響を受けた製作された異色作の前作『Electric Mud』の続編とのこと。確かにサイケな感じはするけど、曲調は前作よりはブルースだよな〜。なので、少し期待はずれなところもあるけど、サイケ・ロック的な2. Ramblin' Mind、ファンキーなロックを聴かせる3. Rollin' and Tumblin'、サイケなイカしたブルース・ロック4. Bottom of the Sea、小気味良くてファンキーな6. Blues and Troubleのカッコ良さは流石。(2015/03/04)
PAUL BUTTERFIELD'S BETTER DAYS
/Better Days (1973)

白人ブルース・ハープ奏者のPAUL BUTTERFIELDが73年にPAUL BUTTERFIELD'S BETTER DAYS名義でリリースしたアルバム。どこかチンピラ感もでているファンキー・チューン1. New Walkin' Bluesでかなり期待させたけど、聴けたのは、これとちょっと田舎っぽいけど軽快な9. Highwayとボーナス・トラックの10. Louiseくらい。うーん、1.みたいな曲がもっと聴きたかったな。(2014/02/23)
PISTOL PETE
/Evolution Blues(2008)

シカゴのブルース・シンガー(ギタリスト)PISTOL PETEが08年にリリースした5thアルバム。ブルースというよりほとんどロック(ハードロック)といっても差し支えない内容で、ラフなロック・サウンドが堪能できる1.Center Of Attraction、JIMI HENDRIXのカバー2.Voodoo Chile、HIPHOPフリークにお馴染みのALBERT KINGの名曲5.Born Under A Bad Sign、アップテンポのファンキー・ナンバー8.Big Butt Girl、GRATEFUL DEADのJERRY GARCIAに捧げた70年代アメリカン・ロック的な12.Garcia、ミディアム・テンポの15.Shoulda Known Betterと佳曲揃い。(STEVE MILLER BANDのFly Like An Eagleのカバーはアレンジし過ぎでイマイチでしたが。)ブルースが苦手な方でも割と聴きやすいアルバムではないかと思います。(09/04/13)
ROBERT CRAY
/Midnight Stroll(1990)

ベテラン・ブルース・シンガー(ギタリスト)のROBERT CRAYが90年にリリースしたアルバム。このアルバムからバンド名義ではなくROBERT CRAY名義になっています。THE MEMPHIS HORNSのホーンセクションを導入して話題になったみたいです。1.Forecast (Calls for Pain) が70年代っぽい鬼渋いファンキー・チューンだったので期待したんですが、この曲以外はイマイチで、強いて言えばどことなくニューソウルっぽいほのぼのした5.Bouncin' Back、アップテンポでロック・テイストの6.Consequencesが聴けた程度。もっと1.みたいな曲をやって欲しかったですね。(09/06/12)
THE ROBERT CRAY BAND
/Live From Across The Pond(2006)

ベテラン・ブルース・シンガー(ギタリスト)のROBERT CRAYが06年にリリースしたライブ・アルバム。ブルースはほとんど聴かないですが、知り合いに薦められて聴いてみると、イメージしていたものと違って、結構ファンキーで気に入ってしまいました。ストレートなブルース・ナンバーは肌が合わないが、DISC1のファンキーな1.Phone Booth、少しレゲエからの影響を感じさせる郷愁感漂う2.Poor Johnny、夕暮れ系の4.Right Next Door(Because Of Me)、DISC2の土臭くてファンキーな5.Back Door Slamは意外にカッコ良くて気に入りました。こんな感じのブルースだともっと聴いてみたいですね。(09/03/31)
TAJ MAHAL
/Giant Step
/De Ole Folks at Home(1969)

ブルース・シンガー(ギタリスト)のTAJ MAHALが69年にリリースした3rdアルバム。スワンプ・ロック界では超有名なギタリスト"JESSE ED DAVIS"も参加。ブルース・ロック、スワンプ・ロック的な『Giant Step』と(聴いたことはないけど)戦前のブルースを思わせるアコースティックな弾き語りのみの『De Ole Folks at Home』の2枚組み。さすがに『De Ole Folks at Home』は全然好みじゃなく、1曲も聴けませんでしたが、『Giant Step』はなかなか聴かせてくれ、中でも優しげなギターの音色と口笛が超イイ感じの爽快ナンバー1.Ain't Gwine Whistle Dixie(Any mo')(1分足らずなのが本当に残念!)、ノリの良いロック・チューン3.Give Your Woman What She Wants、のどかな雰囲気な7.Farther On Down The Road、これも超ノリノリな8.Keep Your Hands Off Herが気に入りました。フリーソウル好きなら1.は受け入れられるはずです。一度は聴いてみて下さい。(09/06/19)
TAJ MAHAL
/The Real Thing (1971)

ブルース・シンガー(ギタリスト)のTAJ MAHALが71年にリリースしたライブ・アルバム。ブルースという枠では括りきれないアーティストとして有名で、このライブもやりたいことを自由奔放にやっている雰囲気がビンビン伝わってくるね。優しげなギターから続くTAJののどかな口笛のイントロからほっこり気分にさせる2. Ain't Gwine To Whistle Dixie (Any Mo')(『Giant Step』では1分足らずだったので8分超のこれは嬉しい !)、疾走感溢れて鬼ファンキーな8. Diving Duck Blues、ご機嫌なファンキー・ブルースを聴かせる10. She Caught The Katy And Left Me A Mule To Rideの3曲しか聴けなかったけど、十分満足できたな。(2013/08/15)
TAJ MAHAL
/Mo' Roots (1974)

ブルース・シンガー(ギタリスト)のTAJ MAHALが74年にリリースした9th(?)アルバム。本作に収録されたレゲエのカバーから分かるようにブルースという枠では括りきれないアルバム(アーティスト)ですね。映画『Harder They Come』挿入歌でTHE SLICKERSの名曲Johnny Too Badのカバーでトロピカル風味を上手くトッピングした1.、小気味良い2. Blackjack Davey、アップテンポでファンキーな3. Big Mama、BOB MARLEY & THE WAILERSの名曲Slave Driverのカバーで郷愁感溢れるTAJの歌も泣かせる5.、ボンゴ等も効果的な爽快グルーヴィーな6. Why Did You Have To Desert Me?、THE PARAGONSのメンバーのBOB ANDYのカバーでナゴミ系ロックステディの7. Desperate Loverがお気に入り。純粋なブルースを期待していたファンにはガッカリだと思うけど、個人的にはかなり気にいったね。まあ、万人向けではないと思うけどね。(2010/09/20)
TED TAYLOR
/Taylor Made (1972)

50年代から活躍するソウル/ブルース・シンガーのTED TAYLORが1972年にRONN RECORDSからリリースしたアルバムにボーナストラック4曲を追加した再発盤。リリースは信頼のP-VINE。解説は鈴木啓志氏。サザン・ソウルかもしれないけど、P-VINEの帯で「メロウ・ブルース・マッドネス」となっているのでブルースなのかな?まったく期待していませんでしたが、これがファンキーからメロウまで充実した内容で驚きました!ブルース臭も控えめなところも自分好み。WILD CHERRYを彷彿させる(年代からすると、WILD CHERRYが真似!?)ファンキーなギターのイントロから即死確実なファンキー・チューン1. It's A Funky Situation、BPM早めのファンキー・ソウル2. Something Strange Is Going On In My House、ROYCE DA 5 '9/On The Runでサンプリングされた寂しげなピアノが最高な3. Houston Town、パーカッシブで小気味良いご機嫌なファンキー・ナンバー4. Who's Doing It To Who、ワウ・ギターとピアノが効いた南部風情溢れてファンキーな6. (This Is A) Trouble World、ファンキーなブルース・ナンバー7. Papa's Gonna Make Love、どことなく郷愁感漂うソウル・ナンバー9. Only The Lonely Knows、胸に染み渡るソウル・バラッド10. Sweet Lovin' Pair、勢いがあって少しノイジーなファンキー・チューン11. Can't Take No More、ボーナス収録で温かみのあるソウル・ナンバー14. (I'm Just A Crumb In Your) Bread Box Of Love 、これもボーナスでCURTIS MAYFIELD/Move On Up路線なのかパーカッションが効いたアップテンポでファンキーな16. Gonna Find Me A New Loveがお気に入り。(2023/06/24)
V.A.
/Funky Blues, New Standards (1999)

1999年にP-VINEからリリースされたファンキーなブルースを集めたオムニバス。ブルースにはほとんど疎い自分にとっては有難いオムニバスですね。ほとんどが初めて聴く曲だったけど、普通にファンクしているんで、聴きやすかったです。ドラムが最高にファンキーでブルース臭はほとんどしない1.Chicken Heads/BOBBY RUSH、1.よりはライトなブルース・ファンク2.Mary Jane/BOBBY RUSH、アップテンポでご機嫌なファンキー・チューン3.Foxy Girls In Oakland/ROGER COLLINS、普通にR&Bでブルース臭は全くしない定番曲I Don't Want To Be A Lone Ranger/JOHNNY"GUITAR" WATSON、イントロで即死間違いなしの鬼ブルース・ファンク11.Stretchin' Out/LITTLE SONNY、自身の『Different Strokes』をサンプリングしたファンキー・ナンバー13.Sexy Wayz/SYL JOHNSON、ダンクラっぽい雰囲気もする17.Push/SMOKEY WILSONが特に良かったです。こういう解釈のブルースならどんどん聴いていきたいな。(2011/10/22)
Z.Z. HILL
/The Brand New Z.Z. Hill (1971)

サザン・ソウル&ブルース・シンガーのZ.Z. HILLが71年にリリースしたアルバム。「ブルース・オペラ」をコンセプトにしたアルバムみたいですね。良く分からないけど。ヒップホップ・フリークには、あのULTIMATE BREAKS & BEATSの504に収録された『I Think I'd Do It』が有名ですね。イントロのブレイクも軽快で、曲としても泥臭いながら、小気味良く、中盤のピアノも最高にファンキー!他にも南部流ファンキー全開の2. Ha Ha (Laughing Song)、疾走感溢れる豪快ファンキー・チューン4. Our Love Is Getting Better、ファンキーだけど、どこか和ませるメロディの6. The Chokin' KindもGOOD。Z.Z. HILLの歌もまさに"サザン"って感じのディープさでカッコイイね。でも、欲を言えばもっとファンキー系を収録して欲しかったな。(2012/01/27)
BLUES