K of GANGSTA RAP





アーティスト/タイトル レビュー
KACINO
/Life is a gamble(1998)

BOOGIEで大当たりした後に一度潰れて復活したナッシュビルのSTREET FLAVORから98年にリリースされたKACINOのアルバム。ゲストは白熊HAYSTAKやKOOL DADDY FRESH等。全体的に暗めの曲が多いですが、オススメはアグレッシブでファンキーな5.Lay your chips down、チキチキトラックに哀愁ギターが絡む11.Next 2 me、物哀しいトラックに怪しげな男性Vo.が絡む13.Who's playin who?、DJ QUIKのQuik's grooveを思い出させる哀愁インストトラック14.Outro(Kacino's theme)です。他にもダーク系でなかなか良い曲はあります。SOUTH好きなら聴いて損はないと思います。(03/04/06)
KALI'S FINEST
/Stay ahead of the game(1997)

古くはFUNKYTOWN PROS、現在はK.F.KLIKとして活動するGEEとWUNDERのデュオKALI'S FINESTが97年にPAPER CHASE ENT.からリリースしたアルバム。ゲストには、YO-YO、MC EIHT、ISREAL。最近のアルバムはあまり好みじゃなかったんですが、このアルバムは、当時のG-FUNKフレイヴァ溢れる好内容で、特にJuicy fruitのビート使いのメロウ・ファンク3.Money Makin'、ブリブリ・シンセ・ベースの夕暮れファンク6.Neighborhood Drama、女性コーラス絡みの郷愁メロウ・トラックにMC EIHTとISREALをフィーチャーした7.Everything's Gonna Be Alright、流れのあるピアノが耳を惹くファンキー・チューン11.What's Up (Wit Tha Bud)がお気に入りです。G-FUNK好きに特にオススメできるアルバムです!(05/10/15)
KALI'S FINEST
/Time 2 boss up(2004)

WUNDERFUL&GEE THE STREET GAMERのデュオKALI'S FINESTが04年にリリースした2枚組みアルバム。ボーナスCDとして前作『Gangsta khemistry』も入っています。中ジャケ見て初めて知ったのですが、91年にISLAND RECORDSから『Reachin a level of assassination』をリリースしたFUNKYTOWN PROSと同じグループだったんですね〜。これにはかなり驚きました。アルバム1枚で消えたと思っていたら、名前を変えて生き残っていたんですね。『Time 2 boss up』の方はWESTフリークの間で話題になっていたのですが、個人的な感想を言わせてもらえば、ごく平均的というか、かなり地味ってところです。ROGER TROUTMAN JR.のトークボックスをフィーチャーした7.Slide by R wayもビートは良いけど、ウワモノに派手さが全くなくて凡庸な出来でしかも前作にも収録されているし... でも14.Been so longだけはTAANA GARDNERのダンスクラシックHeartbeatネタのファンキー・トラックにスクラッチのアクセント、男性Vo.&コーラスを絡めたノリノリなフロア・チューンでかなりヤラれました!正直この1曲だけしか印象に残りませんでした(苦笑)  まあトークボックス・フリークなら聴いて損はないと思いますが... (04/10/30)
KALI'S FINEST
/Gangsta khemistry(2003)
KALI'S FINESTがK.F.KLIK名義で03年にリリースしたアルバム。このアルバムもROGER TROUTMAN JR.のトークボックスをフィーチャーした3.Slide by R wayが売りになっていると思うのですが、ずば抜けて良い曲ではないですね。これよりはSTAN"THE GUITAR MAN"JONESのギターが冴える哀愁トラックにK-CI&JOJOをフィーチャーした14.Live ya life Pt.2が素晴らしいです!でもこのアルバムもこの1曲しか印象に残らなかったんですよね... (04/10/30)
KAM
/Neva Again (1993)

ICE CUBEの肝いりでデビューしたKAMのデビュー・アルバム。プロデュースは、COZE、STAN てTHE GUITAR MAN、TOOTHIE、RASHAD、T-BONE、DJ.POOH、MR.WOODY等。ギャングスタというより硬派な社会派MCの方がピッタリで、その重厚な語り口には惹かれるね。GEORGE CLINTON/Atomic Dogネタの重たいファンク2. Peace Treaty、JAMES BROWN/Papa Don't Take No Mess、SLY&THE FAMILY STONE/Sing a Simple Song使いの3. Stereotype、THE MOMENTS/Sexy Mama使いのメロウ・ミディアム4. Still Got Love 4 'Um、メロウの定番FAZE-O/Ridin' High使いだけど、全くメロウにならないところがポイントの5. Hang 'Um High、FUNKADELIC/Cosmic Slop、THREE DOG NIGHT/Midnight Runawayネタのフリーキーな6. Drama、PARLIAMENT/Flashlight、ZAPP/Heartbreaker、KOOL&THE GANG/Jungle Boogieネタのヘビー・ファンク7. Neva Again、VAUGHN MASON&CREW/Bounce, Rock, Skate, Roll使いのファンク8. Y'All Don't Hear Me Dough、LATEEのクラシックThis Cut's Got Flavorと同ネタ(それともモロ使い?)のファンキーな9. Ain't That A Bitch、MACEO&THE MACKS/Soul Power '74ネタの10. Holiday Madness等聴きどころ満載。G-FUNK以前のトラックだけど西好きなら聴いておくべき重要作の一つ。(2010/10/2)
KAM/Made in america(1995)

95年にリリースされたKAMの2ndアルバム。これはウェッサイG-FUNKの傑作です!豪華なプロデューサー陣(BATTLE CAT,E-A-SKI,DJ QUIK,COLD187,WARREN G等)にも負けないKAMの存在感が素晴らしいです。ほとんど良いのですが、哀愁メローの2.Trust nobody、シングルにもなった名曲Pull ya hoe card、重量級ウェッサイFUNKの4.That's my nigga、恕級哀愁メローの11.Keep tha peaceが特に最高です!とにかく絶対聴くべし!
KAMI KAZE INC.
/Only the strong survive(2005)

M.C.MACKを中心とするメンフィスのラップ集団KAMI KAZE INC.が05年にリリースしたアルバム。メンバーは、M.C.MACK、SCAN MAN、TOTAL KAYOS、CORB ROME、NIGARO、YO、DA MENACE、PIMP TEDDY、D.P.C.の9名(ジャケには8名しか写ってないですが) プロデュースはM.C.MACK、SCAN MAN、DA MENACE、ゲストにはHERSHIE、KOOPSTA KNICCA、J.T.。気になる内容はというと、暗闇に引きずり込む様な感じの2.It's Time、ダーク系の4.What Cha Boyz Gon Do?、7.Kami Kaze Inc. We Be、ISAAC HAYES/Ikes Moodネタの10.All About My Hustle(2005)、ホラーチックな15.Counterfeit Niggaz等のバキバキのメンフィス・サウンド全開で、好き者以外は全く受け付けようのない代物なんですが、80'Sの代表的甘茶スロウFORCE MD'S/Tender love使いのメロウ・トラックに男性シンガーJ.T.をフィーチャーした18.Side Sumptin'なんてのもあってなかなか楽しめました。気になる方は聴いてみて下さい。(06/01/07)
KANE&ABEL
/The 7 sins(1996)

NY生まれだが現在はルイジアナで活動する双子KANE&ABELが96年にNO LIMITからリリースしたアルバム。全11曲とNO LIMITにしては少ない曲数ですが、ダラダラと聴けない駄曲を聴かされるよりはこの方が正解でしょう。哀愁・メロウ系の曲が出来が良く、特にMO B.DICKのお歌が絡む哀愁スロウの1.Gangstafied、80'Sテイストのメロウ・トラックにMO B.DICKがALEXANDER O'NEAL&CHERRELLEの超有名曲Saturday loveのフレーズを歌うGit'n paid、スペーシーなキーボードが心地良い5.Basement session、哀愁ファンクの7.Between usはかなり聴かせてくれます!まあ残り半分はちょっと無理でしたが... でも哀愁・メロウ好きなら上の4曲はぜひ聴いて欲しいところ。(04/07/17)
KA'NUT
/Look at 'em now(1998)

DAYTON FAMILY一派のKA'NUTが98年にリリースしたアルバム。意外にも貧弱な身体だったのにはちょっとビックリ(笑) プロデュースにはSTEVE PITTS、名プロデューサーチームEA-SKI&CMTとH-TOWNのMIKE B等。ラップスタイルは2PACに結構似ています。結論から言うと悪くはないが、それほど良くはない平均的なアルバムですね。ベスト・トラックはSKI&CMTプロデュースの怪しげなシンセがイカしたWEST風ファンクの6.G slideとMIKE Bによるサウス流のブルージーな味わい豊かな哀愁トラックに同郷のREADY FOR THE WORLDのボーカリストMELVIN RILEYをフィーチャーした8.50G'sの2曲です。他は特筆できるような曲はあまりないですが、GHETTO E&BOOTLEGが参加した重厚なピアノが印象的なファンク11.Can't catch meは気に入りました。DAYTON FAMILYが好きな方なら十分OKだと思いますが、WESTの爽快メロウ系が好きな方には結構辛いかと思います。(04/02/28)
KAOS
/Doin time on earth(1994)

ST.LA PAULとSHAMARのデュオKAOSが94年にPUSH PLAY RECORDSからリリースしたアルバム。EXEプロデュースには、DMW等でお馴染みのJOEL H.BRYANT。ピンボケのジャケからしてなにやらただならぬ雰囲気を醸し出しているKAOSですが、内容もかなりマニア向けな一枚となっています。ベスト・トラックは、なんと言ってもTANGELIA嬢のコーラスもバッチリはまった夕暮れ系哀愁ミディアムの5.Good lifeでしょう!リリース当時から大好きでしたが、今でも愛聴している一曲です。これ以外には、暗めのファンキー・トラックにEUTEVIA嬢のVo.を大々的にフィーチャーした3.Why you treat me so bad、寂しげなトラックにLADY Lのコーラスもマッチした6.Life of crime、ピアノが効いたファンク13.Weekend fling、鬼渋いファンキー・チューンの14.Doin time on earthがお気に入りです。全体的にマニアックなんで積極的にはオススメしませんが、5.Good lifeだけでもぜひ聴いて欲しい!(05/10/15
KAOSS
/Trapped In A World(1993)

ダラスのG-RAPグループKAOSSが93年にMIDWEST STREET RECORDSからリリースしたアルバム。個人的にもかなり聴きまくった思い入れのあるグループで、特に同郷のパイオニアNEMESISにも似たISAAC HAYES/Hyperbolicsyllabicsesquedalymisticネタのサザン・ファンク2.Back In Tha Daze、みんな大好きZAPP/Be Alright使いの8.Trapped In A World、攻撃的なギターが魅力的な9.One Mo K、鬼ドープな10.Put' Em On Skates、もの哀しげな16.Daze Of Our Lives、AVERAGE WHITE BAND/For a love of your own使いの17.Missing You(Tribute To Our Lost Loved Ones)が聴きどころ。傑作とはいえないが、聴き逃すことのできない好盤だと思いますので、G好きならぜひ聴いて欲しいです。(07/07/21)
KATMANN
/9 lives (2003)

2003年にGATEWAY RECORDSからリリースされたKATMANNのデビューアルバム。プロデュースにはMIKE MOSELYも参加しています。オークランドで生まれ、その後アトランタ、NYと渡り歩いたとのことで、その影響かWEST、SOUTH、EASTのサウンドがブレンドされたようなトラックが印象的です。お気に入りは、心地良いメロウ・グルーヴの5. Due$enberg $Limm、MIKE MOSELYプロデュースのナイス・ビートに寂しげなメロディの6. Sounds copesetic、これもMIKE MOSELY制作で電子音が印象的なアップテンポのファンキー・チューン10. Shineです。とりたてて騒ぐような内容ではないので、オススメしませんが、MIKE MOSELY好きならチェックして損はないでしょう。(2005/02/12)
KAUSION
/South central los skanless(1995)

95年にICE CUBEのLENCH MOB RECORDSからデビューしたCEL、GONZOE、KAYDOの3名からなるKAUSIONのデビューアルバム。なかなかの好盤で、特にシングルになったメローな4.Land of the skanless、PARIAMENTネタのウェッサイファンク1.What you wanna do?、EPMDのクラシックYou're a customerを大胆に使った2.O/G's trippin'、ホラーチックなウェッサイファンクの9.Bounce,rock,skate、アクション映画の逃走場面を見ているような緊張感溢れるトラックが最高な11.Steal at will、ZAPP使いの小気味良い12.16 times、CYPRESS HILLのB-REALをフィーチャーしたダークな17.What that south central like?がお気に入りです。欲を言えば後2、3曲哀愁・メロー物が欲しかったですね。(03/03/09)
KAUSION
/Land of the skanless(12)(1995)
95年にリリースされたデビューアルバム"South central los skanless"からのシングルカット。収録曲はA1.Land of the skanless(radio)、A2.Land of the skanless(album)、B1.Land of the skanless(inst)、B2.Land of the skanless(acapella)
WILLIE HUTCH/Brothers gonna work it outをネタに使ったメローグルーヴ!文句なしのウェッサイ・シット!(03/03/09)
KA*V*R
/Just ballin'(2000)

以前紹介したテキサスのPHENOMENONとレーベル・メイトのKA*V*Rが2000年にリリースしたアルバム。プロデュースには、あのMIKE DEANも5曲で参加。聴きやすいメロウ・チューンが多く、人気があるのが頷ける内容で、特にSOS BAND/Just be good to me使いの4.Tear the club up、Z.Z.HILL/Cheating in the next roomネタのハートウォーミングなタイトル曲5.Just ballin'、PARLIAMENT/Flashlightをひねりなくまんま使った6.Flashlight、TINA MOORE/Never let you goネタのメロウ・グルーヴ11.Never let you go、ANNIE嬢のコーラスをフィーチャーした心地良いキーボードが最高なメロウ・チューン12.WWW.love.com、MIKE DEANプロデュースで心躍るメロウ・グルーヴ17.As the day goes byがお気に入りです。3曲あるR&BシンガーANTOINETTE嬢のソロ曲でスロウの14.Bring back the love、ISLEY BROTHERS/Make me say it again girlのカバー15.、BABYFACE/All day thinkingネタの16.Baby loveもGOOD!メロウ好きならかなりオススメです!(05/09/10)
K-DEE
/Ass,gas or cash(1994)

ICE CUBEのLENCH MOB RECORDSから94年にリリースされたK-DEEのデビューアルバム。K-DEEは、ICE CUBEとC.I.A.というグループを組んでいたらしく、当時のMCネームはKID DISASTERだったらしいです。このアルバムは当時のBMR誌でかなり酷評されていましたが、どこをどう聴いてもメローネスとファンキーさを兼ね備えた好盤ですよ!お気に入りは、DENEICE WILLIAMS/Freeネタのメローな4.The freshest mc in the world、ハートウォーミングな6.Make the music、THE TIMEの名曲Gigalos get lonely tooのカバーにそのTHE TIMEのMORRIS DAYを迎えた7.、スペーシー・メローな8.Neva was a baller、P-FUNKのInto you使いの明るめの14.Into you、メローな16.Ain't nothin' poppin'です。NY系と一部のウェッサイ系(DRE,SNOOP,ICE CUBE等)しか評価の対象になっていなかった悪しき時代にリリースされた本作は運が悪かったかもしれません。(03/06/29)
KID FROST
/Hispanic causing panic(1990)

チカーノラッパーのボスKID FROST(現FROST)が1990年にリリースした1stアルバム。プロデュースはTONY G、BAKER BOYZ、WILL ROC、JULIO Gで、DJにはウェッサイのトッププロデューサーBATTLECATも参加。ブラックミュージックレビュー(BMR)誌(1996年1月号)でFROST自身ローライダーの国歌という名曲La raza収録。FROSTのアルバムは、2ndが最高傑作と思っているが、これもオールドスクールながら聴き応えありますね。流石は80年代のエレクトロ時代から鍛えられただけあります。EL CHICANO/Viva Tirado、GRAHAM CENTRAL STATION/The Jamネタの寂しさも漂う名曲1. La Raza、JOHNNY PATE/Shaft in Africa (Addis)、ESG/UFO、KING CURTIS/Memphis Soul Stew使いの疾走感溢れてファンキーな2. Hold Your Own、JAMES BROWN/Dead on It & Problems & Give It Up or Turnit a LooseとファンキーJBネタてんこ盛りな3. Straight To The Bank、BLACK SABBATH/Behind the Wall of SleepとMONK HIGGINS/One Man Band (Plays All Alone)の鬼ファンキーなドラムを合わせた激ファンキーな5. Smoke、WAR/Smile Happy使いの陽気なラテン・ファンキー6. Ya Estuvo、COKE ESCOVEDO/I Wouldn't Change a Thing、SOUND EXPERIENCE/Devil With the Bust、PLEASURE/Joyous、BAD BASCOMB/Black Grassネタのアップテンポのファンキー・チューン7. Homicide、BLACK SABBATH/Hand of Doom使いの緊張感溢れる8. Hispanic Causing Panic、HANK BALLARD & THE MIDNIGHTERS/From the Love Side、BROTHERS JOHNSON/Ain't We Funkin' Now、MICHAEL JACKSON/Bad、KURTIS BLOW/The Breaks、MONK HIGGINS/One Man Band (Plays All Alone)、JAMES BROWN/Give It Up or Turnit a Loose (Remix)ネタの軽めのファンキー・ナンバー9. In The City、1.のリミックス(あまり変化はないが)10. La Raza (Cantina Mix)がお気に入り。
追記(2022/08/27)
KID SENSATION
/The Power Of Rhyme (1992)

SEATOWNことシアトルの古株KID SENSATIONが92年にNASTYMIX RECORDS/ICHIBAN RECORDSからリリースした2ndアルバム。ギターにSTAN "THE GUITAR MAN" JONESも参加。ImpeachビートにBig Beatを合わせたファンキー・トラックにECPをフィーチャーした1. Intro/The Ballers Back、生楽器使いのシータウン・ファンク2. Ain't A Damned Thing Changed、活きの良いファンクを聴かせる4. Comp Stompin'、LL COOL Jを声ネタに使った10. Kid's Groove、ファンキーな生ギターが効いた11. The Power Of Rhyme、Impeachビートのハートウォーミングな12. Rap To You、PARLIAMENT/Chocolate Cityネタの13. The Emerald City、JAMES BROWN/Hot、MELVIN BLISS/Synthetic Substitution、DAVY DMXネタのドープな15. Ride The Rhythm、DJ QUIKを意識したのかSTAN "THE GUITAR MAN" JONESのギターをメインにしたインスト18. Stan's Grooveあたりを良く聴いていたかな。NASTYMIXは結構好きで聴いていたんで、一向に再評価されないのは寂しい限りですね。(2013/10/27)
KID SENSATION
/Seatown funk(1995)

SEATOWNことシアトルのSIR MIX-A-LOTに次ぐ古株KID SENSATIONが95年にICHIBAN RECORDSからリリースした3rdアルバム。最近になってやっと再評価されてきたKID SENSATIONですが、このアルバムの聴き所はSTETSASONICもカバーしたFLOATERSの名曲Float onを使ったメローグルーヴ!のタイトル曲1.Seatown funkとメローR&B的な趣のWhat Comes Around Goes Aroundに尽きます。この2曲は隠れた名曲ですね!アルバムの出来自体もそれほど悪くないです。JANET使いのファンキー系トラックにフックのラガMCもGOODな5. Gotta Lotta Love、P-FUNKを使ったパーティ系ファンクの6.Rhyme for MeやEPMD/You're a costomerのビートにG-FUNKの基本形OHIO PLAYERS/Funky worm風ピーヒャラ・シンセを被せた9. If My Pillow Could Talk等の良い曲が収録されています。オススメできる好盤です。(03/05/04)
KID SENSATION
/A.K.A. Mista K-Sen(1996)

SEATOWNことシアトル古株KID SENSATIONが96年にリリースした4thアルバム。前作"Seatown funk"が好盤だったので期待してたんですが、そこまでは良くないですね。しかしながら、これからの季節にバッチリな女性Vo.をフィーチャーしたメロー・ファンクの12.Hot summa dayz、GAP BAND/Outstandingのドラムを使ったメローな13.Chocolate bar、ウェッサイ・ファンクの14.Roll slow and bump(remix)の3曲はMUST!他にはEN VOGUE/Hold onのJBビート使いのトラックに男性Vo.をフィーチャーした2.West coast playa W lifeもGOOD。機会があれば聴いてみて下さい。(03/07/05)
KILLAFORNIA ORGANIZATION
/Same(1996)

96年にリリースされた8人組Gラップ集団KILLAFORNIAのアルバム。ゲストは大物MC EIHT,S.C.C.(HAVOC&YOUNG PRODIGY),THA CHILL,BOOM BAM,DAZZY D(DAZZIE DEE?),TRAY DEEE等。GANGSTA LUV誌でお馴染みのゴンゾスタ氏のお墨付きを受けて国内盤がリリースされたことから分かるように、なかなかの好盤です。ダークなイントロから始まり、EIHT,CHILL,BAMを迎えた哀愁系の3.Funkfest、スペーシーメローな4.Throw it up(f/TRAY DEEE)と8.Killa cali invation、タイトなファンキービートがイカした5.3 strikes、EIHT,HAVOC&YOUNG PRODIGYの大物がゲストのもの哀しい9.six million ways、TIMEX SOCIAL CLUB/Rumorsネタの13.Hood ratz等々なかなか聴かせてくれます。新品ではどうかと思いますが、安い中古盤であれば十分にオススメできるアルバムです。(03/02/06)
KILLA KLUMP
/Get In Get Out(2006)

ベイの白人MC"KILLA KLUMP"が06年にリリースしたアルバム。STYLES Pをフィーチャーしたシングルで話題になっていたMCで、ドスの効いたラップがGOOD。このアルバムには、OUTLAWZのYOUNG NOBLEとLAYZIE BONEがほとんどの曲に参加しており、LAYZIEにいたってはソロで2曲収録しています。今時のハードなトラック中心ですが、ソウルフルでハートウォーミングな7.Hood Likeとネタ早回しの陽だまり系メロウ9.The Worldの2曲が絶品!硬派な中にこういう曲がでてくる構成はナイス。他には重たいビートの1.Intro、暗めのピアノが印象的な4.Another Bitch、LAYZIEのソロでちょいメロウな13.Kick Rockz、これもLAYZIEのソロでファンキーな16.Tonightが気に入りました。メロウ・フリークは、7.Hood Likeと9.The Worldは要チェックです!(07/02/12)
KILLA TAY
/Mr.Mafioso(1998)

ベイエリアFRESNOのベテランKILLA TAYが98年にAWOL RECORDSからリリースしたアルバム。この頃のAWOLは大量生産時期で似たり寄ったりの曲ばかりで面白味に欠ける作品が多く、このアルバムも似たような暗めのトラックが続いてかなり聴き疲れます。MOJAY、KINGPINS ONLY、MARVALESS、LAROOをフィーチャーしたダーク・ファンク2.Kingpins、ブリブリ・シンセ入りのダーク・ファンク・トラックにUNIQUEをフィーチャーした14.Blocc Monster、D.J.DARRYLプロデュースでLUNASICCと151をフィーチャーした男性コーラス絡みの哀愁ナンバー16.My Past-Timeは大好きなんですが、これ以外はかなりキツイです。余程のマニア以外にはオススメしません。(08/01/25)
KILLA TAY
/Thug religion(2001)

ベイエリアFRESNOのベテランGスタKILLA TAYが01年にリリースしたアルバム。ベイエリア・クラシックとの呼び声高いアルバムですが、その評価に違わない極上の内容です!ベスト・トラックは心落ち着くメロウ・ミディアム9.1 enemy at a timeとERIC B.&RAKIM等で使われたオールドスクール・ビートもイカしたまろやかなメロウ・グルーヴ10.Luv 4 meの2曲。この2曲はほんと最高ですね... これ以外でも哀愁ファンク2.Mob life/Made livinと5.Shady game、WARREN G/Regulateを思わせるメロウ・トラックにラテン・テイストを少しブレンドした11.Second coming、80'S R&B調メロウ・トラックに男性コーラスが絡む13.Brand new dayも最高!1stの『Mr.Mafioso』のイメージしかない方は聴いて驚くはず。WESTフリークならぜひ聴いて下さい!(04/12/04)
KILLER MIKE
/I Pledge Allegiance To
The Grind(2006)

OUTCAST一派でデビューしたアトランタのKILLER MIKEが06年にリリースした2枚組アルバム。自身のクルーGRIND TIME RAP GANGのお披露目もかねたアルバムで、DJ PREMIERが選ぶ07年のベスト20アルバムに入っているとのこと。トラック的に東寄りというか、NO COAST的なものが多く、それほど好みではなかったですが、DISC1では、ほのぼのとした感じのピアノが耳を惹く2.Comin' Home Atlanta、トランペットが効いた渋いファンキー・トラックにROCK D、S.L.JONES、GANGSTA PILLをフィーチャーした6.H.N.I.C.、NOTORIOUS B.I.G./One More Chanceのカバーの7.One More Gram、DISC2では、DA BILL COLLECTORが参加したファンキーな5.I.C.Yah、寂しげな10.You Don't Want This Life、PURPLE RIBBON ALL-STARSのKryptoniteのリミックスでKEITH SWEAT/Right And A Wrong Wayのトラックにスクリューしたラップをのせた12.Kryptonite Remixあたりは気に入りました。特に12.Kryptonite Remixはスクリューが苦手な自分でも十分バッチリな出来でこのアルバムのベスト・トラック!Gな音を求めているかたにはオススメしませんが、サウス全般を聴いているリスナーなら満足できるかと思います。(08/03/07)
KILLER MIKE
/R.A.P. Music (2012)

OUTKASTに見出だされ、現在は政治活動家や俳優の顔も持つアトランタの社会派MC、KILLER MIKEが2012年にリリースした5thアルバム。プロデュースは90年代のNYアングラシーンを牽引したCOMPANY FLOWのEL-P!この意外な組み合わせには驚きましたが、あのCOMPANY FLOWの混沌としたサウンドにサザン・フレイヴァを散りばめた快作に仕上がってます。大好きなEL-PのトラックにKILLER MIKEの豪腕ラップがマッチしていて、ホント痺れます!PUBLIC ENEMYでもお馴染みのFRED WESLEY AND THE J.B.'S/Blow Your Headを使ったアバンギャルドかつウルトラ・ドープなトラック上でBUN B、T.I.、TROUBLEとマイクを回す1. Big Beastでノックアウト確実!パーカッシブなビートにミステリアスなウワモノの2. Untitled、MALCOLM McLAREN/Hobo Scratchをアクセントに使いロッキッシュにハードに攻める3. Go!、もの悲しげだが、攻撃的にも感じる4. Southern Fried、THE B-BOYS/Two, Three, Break使いのドカスカ・ビートが80年代中期を思い出させる5. JoJo's Chillin、不穏なトラック上でレーガン政権での薬物政策などを批判する6. Reagan、トレイボン・マーティン射殺事件に語る7. Don't Die、PEを思い出すウネウネしたシンセが耳を惹く8. Ghetto Gospel、重量級ビートに不協和音を奏でるウワモノがドープなトラックにEL-Pもラップを披露する9. Butane (Champion's Anthem)、深く悲しげなトラックに女性コーラスも入る10. Anywhere But Here、近未来的だけど、暗く寂しげな11. Willie Burke Sherwood、ダークなSF的なトラックに早口ラップもカッコいい12. R.A.P. Musicと全曲お気に入り。トラップ全盛のヒップホップに食傷気味な人はぜひ聴いて欲しい!(2022/01/29)
KINFOLK
/Each&every day(1996)

96年にWILD WEST RECORDSからでたKINFOLKのアルバムです。グループの詳細は不明ながら生楽器中心のブルージーかつファンキーな渋い内容です。オススメ曲はスペーシーで激メロー!な9.、へビーなウェッサイファンクの7.女性Vo.が絡むアッパー哀愁ナンバーの11.です!ラップもかなり実力ありますし、ブラックミュージックレビューでも紹介されていました。
KINFOLKZ
/City of gold(1999)

L.A.のUNSTOPPABLE RECORDSから99年にリリースされたKINFOLKZのアルバム。L.A.のレーベルからのリリースですが、ジョージアのグループみたいですね。期待を遥かに上回る好盤で、特に哀愁トラックが秀逸!基本的にコーラスも自前で担当しているんですが、その下手さ加減も聴きどころだと思います(笑) ベスト・トラックは女性Vo.&コーラスをフィーチャーしたやるせない5.Soft covers、哀愁ファンクの7.Sun down 2 sun up、ヘタウマ・コーラスのイントロから惹き込まれ、切ないピアノに涙する9.Thunder in paradiseの3曲!この3曲はマジで涙物ですよ... この他にもDENNIS EDWARDS/Don't look any furtherネタの2.Get down、メロウなタイトル曲3.、哀愁系の10.Dirty 2 cleanもなかなかの出来。全10曲と少ないですが、聴ける曲が多いのでオススメできるアルバムです!(04/09/04)
KINFUSION
/Da unhatched breed(1997)

DOLLA&FLIPからなるデトロイトのGラップ・デュオ"KINFUSION"が97年にリリースしたアルバム。リリース当時BMR誌で結構評価が高かったので期待して聴いたんですが、暗めの曲が多くてかなり辛いです… BOBBY CALDWELL/What You Won't Do for Loveネタの哀愁トラックにBARRY WHITE似の渋いVo.が絡む5.Crooked green papersとそのRemixでブリブリシンセ&ワウギターがカッコイイ14.Crooked green papers(Remix)の2曲はかなり良い出来で大満足なんですが、他の曲と差がありすぎますね。あまりオススメできませんが、G-LUV誌にも載っていたので気になる方はチェックしてみて下さい。(03/09/20)
KING GEORGE
/Life of a kingpin(1996)

初期NO LIMITのTRUで活躍したKING GEORGEが96年にリリースしたソロアルバム。MASTER Pと決別した後にリリースしたアルバムで、プロデュースはANTHONY"AK"WALKER。同時期にリリースされたKING GEORGE監修の鬼凄コンピ『KING GEORGE PRESENTS PLAYAS & HUSTLA』には劣るものの、バラエティに富んだ佳作となっています。ベスト・トラックは80'S R&Bネタ(曲名知っている方教えて下さい!)のメロウな5.Check your gameとフックでのファルセットボイスもバッチリな甘茶スロウ10.My messageの2曲です。これだけでもオヤGは大満足ですが、R&Bネタにピーヒャラシンセが絡んだ9.Out tha pen、哀愁ファンクの11.One day at a time、CON FUNK SHUN/Shake and dance with me使いの爽やかなトラックに女性コーラスが絡んだ18.Playa hateもGOOD。国内盤もリリースされていて入手は比較的簡単だと思われるので、G好きならぜひ聴いて下さい。(04/05/15)
KING GEORGE present
The soldiers war casualties(1999)

初期NO LIMITのTRUで活躍したKING GEORGEが99年にHIGHNESS MUSIC/ME&MINE ENTERTAINMENTからリリースしたアルバム。ほとんどの曲で旧友のCALLI Gが参加してますね。全体的に安定した作りで安心して聴けましたが、これ!って曲が無いのが残念なところ。お気に入りは、主役のKING GEORGE不在ながら、特徴的なビート、イントロとブレイクのピアノが印象的なファンキー・トラック上でMISSISSIPPI MAFIA&PLAYA PLAYAがマイクを回す5.Word on the street、NATE FOXプロデュースでゆらゆらと宙を漂うキーボードが耳を惹く7.No limit、NATE FOX制作でどことなくPATRICE RUSHEN/Remind meを思わせるメロウ・チューン8.Legal way、B.C.プロデュースの郷愁を感じる12.Caught up、これもKING GEORGE不在でHOGG BOSS&YOUNG C MAJORによるノリノリな14.Ryder、CHOLLY J制作の怪しげなファンク・トラック上でKING GEORGE、J.ONE、VITANI、MAC SPOONがフリースタイルをかます16.Freestylin'です。パンチ不足は否めませんが、聴いて損は無いアルバムだと思います。(05/05/14)
KINGPIN SKINNY PIMP
/TV's(24's&Wang)(プロモ12)(2002)
3-6MAFIAと並ぶメンフィスの大御所KINGPIN SKINNY PIMPの02年のアルバム"Still pimpin and hustlin"からのプロモ12シングル。収録曲は、A1.TV's(24's&Wang)〈radio〉、A2.TV's(24's&Wang)〈street〉、A3.TV's(24's&Wang)〈inst〉 B1..TV's(23's&Wang)〈radio〉、A2.TV's(23's&Wang)〈street〉、A3.TV's(23's&Wang)〈inst〉
A面はB面のremixで、MASTA ACEのヒット"Born to roll"(ローライダーに人気ですね)を大胆に使ったブリブリFUNK!元曲が好きなのでこのremixも最高です!ゲストには8BALL、YO GOTTI、NAKIA SHINE。B面のオリジナルはSOUTH特有のダークな感じの曲。悪くはないです。ゲストには8BALL、YO GOTTI。A面はウェッサイ系の方も抵抗なく聴けるはずなので、機会があれば聴いてみてください。(03/06/15)
KING TEE
/Let's dance(12)(1989)
ウェッサイの大御所KING TEEが88年にリリースしたデビューアルバム"Act a fool"からのシングル。収録曲 A.Let's dance、B.The coolest
Let's danceはオールド・スクールの定番ファンキーネタを使用したパーティー・チューン。The coolestはMETERS/Cissy strut使いの怒渋ファンキー・シット!どちらかというとB面のThe coolestが好みです。音はかなりオールド・スクールですが、ウェッサイのルーツを知るのも良いと思いますので、ぜひ一度聴いてみてください。(03/05/18)
KING TEE/Wlife(1994)

NWAがデビューする以前からL.A.を中心に活躍していたKING TEEの94年のアルバムです。音的にはいわゆるG物とは違って東寄りですが、かなり渋い、通好みに仕上がっています。ゲストはXZIBIT,ALKAHOLIKS,DJ POOH,E-SWIFT等で、そのXZIBIT,ALKAHOLIKSが参加した7.Free style ghettoはコーヒーのCMでお馴染みのマホガニーのテーマを使ったメランコリックな曲で、あとオススメなのは伝説的なDJ、GRAND MIXER D.STがプロデュースしたオールドスクールビーツをサンプルした鬼カッコ酔い10.Check the flowです!
KLONDIKE KAT
/Mobbin' muzik melodies(1997)

H-TOWNの古参ラッパーKLONDIKE KATが97年にリリースした2nd(?)アルバム。以前はRAP-A-LOTのアルバムに頻繁にゲストとしてフィーチャーされていた彼ですが、フルアルバムは初めて聴きました。とにかく渋い!の一言。ビートがしっかりした好曲揃いで、特にウェッサイ風なディープ・ファンクの2.South Coast Funk、ヘビー・ビートにもの哀しいウワモノが絡んだトラックにE-40/Rat headsの替え歌フックがハマる4.Rat Heat (Snitches)、哀愁系トラックに女性Vo.が絡む8.Stay With Me、もの哀しい10.Loc'ed Out Drop Topと総勢10名ものラッパーがマイクを回すポッセ・カット13.Murder Script II: Murder for Monneyがお気に入りです。ゲストもP.S.K.13、LIL KEKE、HAWK、K RINO、POINT BLANK、GANKSTA NIP等々H-TOWNの重要ラッパーが集結しているのでH-TOWN好きにはMUSTな1枚といえるでしょう。(03/05/18)
KLOUT
/Ain't nuthin but a thang(1995)
デトロイトのマイナーレーベルA M ENTERTAINMENTから95年にリリースされたKLOUTなるラップ集団の12'シングル。収録曲は、A1.Ain't nuthin but a thang〈LP edit〉、A2.Ain't nuthin but a thang〈radio〉、A3.Ain't nuthin but a thang〈acapella〉  B1.What up doe?、B2.Ain't nuthin but a thang〈inst〉
グループの詳細については調べたんですが全く分かりませんでした。G系かどうかも分かりませんが、Ain't nuthin〜はP-FUNK系の重たいビートに控えめなトークボックス&女性Vo.を絡めたウェッサイ系のナイス・ファンク!フロアにピッタリの一曲ですね。What up〜はどちらかと言えばNY系のダークなトラックですが、別に嫌いじゃないです。
最近購入したんですが、こんな良いレコードが埋もれているとは正直ビックリしました。改めて"DIG"の大切さを感じました。皆さんも失敗を恐れずガンガンDIGりましょう!(03/06/15)
KNIGHT OWL
/Wicked west(1998)

サンディエゴの大物チカーノKNIGHT OWLが98年にリリースした アルバム。プロデュースは、CHRIS GUNNとD.BLACK等。KNIGHT OWLもリリース量多くて迷うところですが、このアルバムは哀愁、メロウ、ファンク、ダークとバラエティに富んだ充実作で、主役のKNIGHT OWLのハードな語り口も素晴らしいです。お気に入りは、BIG SYKEとKROWが参加したナイス・ビートのゆったり系グルーヴ4.Lifestyles of a "G"、男性コーラス絡みのレイドバック・メロウ・チューン9.Who do you think your f***** with、夕暮れに聴くとハマりそうな10.Everybody lockdown、美しいギターの音色に心惹かれる16.Whats it all aboutです。これ以外にもダーク系の2.Don't stress、3.Do it knightowl do it、チカーノの定番オールディーズ・テイストの5.I think I better warn youもGOOD!ダーク系も多いのでとっつき難いかもしれませんが、WEST・チカーノ好きなら聴いて損はないアルバムだと思います。(04/12/18)
KNOC-TURN'AL
/Same(2002)

02年にリリースされたKNOC-TURN'ALの6曲入りミニアルバム。最近のウェッサイ物は久々に聴きましたが、これが"今"の音なんでしょうか?うーん昔の方が好みでしたね… しかし、5.LA nite-n-dayはいかにもウェッサイな曲で好きですね。大好きなTOO SHORTがゲストの6.Cash sniffin' nosesはごく普通の出来。全体的にはイマイチですね。(03/01/02)
KNOC-TURN'AL
/The way I am(2004)

フルアルバムを待たれていたWESTの実力派KNOC-TURN'ALが04年にリリースしたアルバム。プロデュースはDR.DRE、WARREN G、DJ QUIK、MEL MAN等と現行のウェッサイ・シーンを引っ張るトップ・プロデューサー達。このアルバムは評価に困りますね...  ラップの実力は巷のマイナー・ラッパーなんて足元にも及ばない位のレベルで、トラックも現行シーンを牽引するようなクリエイティブなものには間違いないです。だけど自分のような初期のDR.DRE、SNOOP、WARREN Gで聴けるウェッサイG-FUNKを追い求めている方にとっては、全く楽しめないどころか、嫌悪感さえ感じてしまうのではないでしょうか。逆にDR.DRE/2001から入ったファンにとっては十分すぎる内容のはず。正直、DREもWARREN GもQUIKも期待を大きく裏切るトラックでかなりショックでした。このアルバムはウェッサイ・フリークよりは現行HIPHOPシーンをオールラウンドに楽しんでいる方が聴くべき作品かなと思います。(04/10/30)
KNS
/Can't hold me back(1996)

ナッシュビルのGスタ"KNS"が96年にリリースしたコンピレーションアルバム。あのG-LUV誌でお馴染みのKOOL DADDY FRESHの親戚みたいですね。ナッシュビル特有の哀愁溢れるトラック中心で、特にドープなドラムにブヨブヨシンセ、哀愁ピアノが絡む西風味の11.Music or me(KNS&KOOL DADDY FRESH)、切ないトラックに涙する6.Capers(KNS&BIG-DEE)、スペーシーなトラックにフックでのSLAVE/Watching youのフレーズもイカした12.Watching 'em(KNS,BIG-DEE,KOOL DADDY FRESH&SLUGGER)の3曲が秀逸。Gラップに深くのめり込みたい方にはぜひオススメです。(余談ですが、中ジャケに写っている亡き兄(弟?)の写真にはビックリ!もっとましな写真はなかったんでしょうか(苦笑))(03/10/04)
KNUCKLES
/What It Is(2007)

LAのKNUCKLESが07年にリリースしたアルバム。プロデュースは、C-NOTEとFINGAZZ。このアルバム、メロウ系に抜群な曲が収録されているんですが、ネット上で全く話題になっていないですね。C-NOTEプロデュースの爽やかな男性コーラスが絡んだメロウ・チューン3.Baby Girl、これもC-NOTEが手掛けたまろやかなメロウ5.Livin My Life、FINGAZZが制作した流麗なギターが耳を惹くメロウ・グルーヴ・トラックに男性コーラスを配した8.They Don't Know、これもFINGAZZによるクラップ・ビーツにメロウなメロディがバッチリはまった9.Lord Help Meはメロウ・フリークなら満足すること間違いなし。G系を取り扱う大手ショップにもないのはちょっと不思議ですが、アマゾン等で簡単にGETできるので、未聴の方はぜひどうぞ!(07/11/14)
KOCK D ZEL
/DreamsUreality(1997)

POLO,WICKED,MAKK Cの3名からなるKOCK D ZELが97年にリリースしたアルバム。グループの詳細は勉強不足で分かりませんが、ジョージアのグループということです。見た目はありがちなPIMP物ですが、中々良いアルバムです。気に入ったのはゆったりとしたメロディにラガMCが絡む1.Stompin ground、男性シンガーを大々的にフィーチャーした哀愁溢れる2.Reason、女性Vo.がさり気なく絡むスペーシーメローな4.Dreams、LA DREプロデュースでGAP BAND/Outstandingの大ネタ使いの11.State 2 stateですね。あと3曲ほど聴ける曲はあります。ごく普通に面白いアルバムです。(03/01/13)
KOKANE
/Funk upon a rhyme

94年にでたKOKANEの傑作アルバムです。ウェッサイ好きなら必聴です!P-FUNKのエッセンスを大胆に取り入れながら単なる模倣に終わらないセンスの良さ!駄曲無し!ウェッサイファンのみならずGラップファンは絶対に聴いてください。
KOOL ACE
/Mackathermastaticzone(1995)

MC BREED一派のKOOL ACEが95年にICHIBAN RECORDSからリリースしたアルバム。かなりP-FUNKに傾倒しており、総帥GEORGE CLINTONもゲストに迎えております。全体的にゆる〜いトラックが多く、KOOL ACEのヨレたラップには相性いいですが、トータルではアベレージといったところでしょうか。個人的にはJAZZY PHAがバッキングVo.で参加したタイトル曲の1.、ゆったりしたグルーヴのトラックにJAZZY PHAのグループFUNKAHAWLIKZをフィーチャーした5.Iceboxxx、JAZZY PHAプロデュースのユルユルなメロウ・トラックに女性コーラスを配した9.You,me&the other niggaあたりにはかなりヤラれましたね。BREEDと一緒でここら辺のラッパーは日本ではごく一部のマニアにしか人気が無い感じがします(苦笑) ファンとしては少し寂しいところです。 (04/05/15)
KOTTONMOUTH
/100% Kottonmouth(1995)

テキサス州サンアントニオのGラップ・グループP.K.O.のメンバーKOTTONMOUTHが95年にリリースしたアルバム。哀愁・メロウな曲は一切なく、ダークかつファンキーな男汁満載なアルバムですねこれは。正直、哀愁・メロウ路線を期待して購入したら完全にひきますね(笑) 個人的にはDJ SNAKEの手による怪しさたっぷりのトラックがツボで、特に怪しげなシンセがイカした5.Who-Ride、NINOをフィーチャーした7.G-N-Me、アップテンポのファンキー・チューン8.Gangsta hip hopがお気に入りです。P.K.O.が好きな方やダーク系万歳!という方にはぜひオススメします。ダーク系が苦手な方は絶対に買わないほうがいいです。(04/01/31)
KRAYZIE BONE
/Thug Mentality 1999 (1999)

BONE THUGS-N-HARMONYのKRAYZIE BONEが99年にリリースした2枚組アルバム。DISC1では、You Are My Everything/SURFACE使いの哀愁メロウ3. Paper、銃声も轟くダークな5. Payback Iz a Bitch、懐かしい映画『ブレイク・ダンス』に収録のStreet People/FIRE FOXのフレーズを歌うもの哀しげな10. Street People、Share My Love/RARE EARTHネタで攻撃モードの17. Thug Alwayz、サウスっぽいビートに郷愁メロディの18. Thug Mentality、DISC2では、ダーク&ヘビーな2. Where My Thugz At、Sara Smile/HALL & OATES使いの寂しげメロウ3. Smokin Budda、重たいピアノと郷愁シンセが絶妙な6. Theze Day、MARIAH CAREYをフィーチャー(というか元曲?)した切ないメロウ・ナンバー13. I Still Believe、E-40とGANGSTA BOOが参加した寂しげなピアノが耳を惹く14. We Starvin'、胸に染み渡るメロウ17. That's the Way、Moments in Love/ART OF NOISEネタの寂しげな19. Murda Mo、もの哀しげなトラック上のレゲエ・シンガーの寂しげな歌が耳から離れない20. RevolutionがGOOD。良作と思うけど、余分な曲をそぎ落として1枚にした方が聴きやすくて良かったと思うんだけどね。(2012/09/19)
KRAYZIE BONE
/Gemini: Good vs. Evil(2005)

お馴染みボンサグ・メンバーのKRAYZIE BONEが05年にリリースしたアルバム。プロデュースには、LIL JON、FREDWRECK、LT HUTTON等。正直好みの曲は少ないですが、THE PLATINUM BROTHERSプロデュースの心温まるなごみ系の7.Let's Live、ファンキーな9.Don't Know Why、FEMI OJETUNDE制作のメロウ・グルーヴ11.Lock Down Love、LT HUTTONが手掛けた70'Sソウル風の温もりのある13.I Rememberの4曲はお気に入りです。メロウ好きなら7.と11.はぜひどうぞ。(06/02/07)
KRAZY
/Breather life(2001)

NOLAのKRAZY(元CRAZY)が01年にSOULJA ARMY ENT.からリリースした3rdアルバム。充実した1st、2ndと比べるとだいぶ見劣りする内容ですが、ラップ自体に存在感があるので、知らず知らずのうちに惹き付けられてしまいますね。EZEL SWANGプロデュースで流麗なギターの音色が魅力的なメロウ・チューン6..I luv my project、夕暮れ系の8.For sure、C-LOS制作で寂しげなピアノの音色が耳を惹くトラックに男性コーラスをフィーチャーした16.The truth、切ない17.Sex&Checksが特に気に入りました。最初に聴くなら1stと2ndをオススメしますが、余裕があればこのアルバムも聴いてみて下さい。(06/05/13)
K RINO
/Stories from the black book(1993)

ヒューストンのベテランGスタ"K RINO"が93年にリリースしたアルバム。プロデュースはK RINO自身、COプロデュースにTERRORISTSのDOPE E&EGYPT E。ゲストはGANKSTA NIP,POINT BLANK等。はっきり言って渋すぎ!この渋さは初期のH-TOWNラッパーにしかだせないでしょう。G-FUNK以前のサンプリング中心のトラックが主なのでピーヒャラ系を求めているファンには辛いですが、渋いFUNK、SOUL、JAZZネタを中心にサンプリングしたトラックは聴く価値十分です。お気に入りはBLACKBYRDSネタを使った2.Tied in、男性Vo.をフィーチャーしたもの哀しい6.Creator of life、TOM TOM CLUB/Genius of love使いのCartoon orgie、MASTA ACE/Born to rollネタのブリブリ・ファンク15.Choose ya weaponです。H-TOWN好きならぜひ聴いて欲しいアルバムです。(03/07/19)
KRUSHADELIC
/Delic 1401(2002)

オークランドのベテラン・グループUNDERGROUND REBELLIONの片割れKRUSHADELICが02年にARMADA ENT.からリリースしたソロ・アルバム。エンジニアとギターにはG-MAN STANも参加。ベスト・トラックは、流麗なギターの音色が耳を惹くメロウ・チューンの3.Patricia Ann。夕暮れに海辺でたたずんでいる時に聴くとハマりそう!他には、鐘の音入りの少しダークなファンク1.Delightful、80年代中期っぽいドラムにスペーシー・キーボードが絡む9.Geto People、G-MAN STANのギターが効いたゆったり系グルーヴのトラックにM.O.E.MONEYをフィーチャーした12.So Quick, So Fastが気に入りました。この一派のクセのある音は好き嫌いわかれそうですが、チェックして損は無いでしょう。(05/12/17)
KRUSHADELIC
/Creature feature(2003)

オークランドのベテラン・グループUNDERGROUND REBELLIONの片割れKRUSHADELICが03年にARMADA ENT.からリリースしたソロ・アルバム。エンジニアとギターにはG-MAN STANも参加。かなりクセのあるトラックとラップなので、苦手な方も多いかと思いますが、手堅い作りで気に入りました。70'S FUNKをおそらくネタにしたファンキーな1.Da evil dat men do、PROBLEM CHILD参加でどことなく懐かしさを感じるメロディが耳を惹くメロウ・ファンク3.Flossin,ballin,ballin、SIERRA嬢のコーラス入りのメロウ・チューン7.Heavy on my mind、ほとんどSIERRA嬢のトークボックスがメインのほのぼのファンク12.Yo luvが特に気に入りました。派手さに欠けるところもありますが、聴いて損はないと思います。(05/07/16)
KRUSHADELIC
/Ghost Rider(2008)

オークランドのベテラン・グループUNDERGROUND REBELLIONの片割れKRUSHADELICの新作。全曲セルフ・プロデュースで、エンジニアとコーラス(!)にG-MAN STANも参加。今風のハイフィーなパーティー・トラックが多いですが、哀愁・メロウ系に聴きどころ多し。特にネタ使い(聴き覚えあるが、思い出せない・・・)のギャル受けしそうなメロウ・グルーヴ8.B Mi Shorty 2 Nite、FORCE MD'Sの名曲Tender loveネタの80'sメロウ10.Make It Happen、レーベル期待の新人YOUNG BALIをフィーチャーしたSOULネタのハートウォーミングな16.I Luv It、哀愁溢れるトラックに亡き母と祖母への思いをのせた17.P.A.T.(Point After Touch)の4曲が秀逸!P.A.T.(Point After Touch)なんて男性コーラスも雰囲気を引き立てていて胸を締めつけますね。他にもゴリゴリな1.What U Say About Me、MISTA F.A.B.が参加したファンキー・チューン3.Gotta Have It、KEAK DA SNEAKをフィーチャーしたファンキーな11.Thizz What It Iz!、あのCHAKA KHANをフィーチャーしたユルい13.I Think SoあたりがGOOD。メロウ好きなら聴いておきべきアルバムでしょう!(08/03/21)
K-STONE
/6.0.1(1992)

知る人ぞ知るデトロイトのGスタK-STONEが92年にICHIBANからリリースしたデビューアルバム。ICE CUBEに影響を受けたと思われるラップ・スタイルはなかなかカッコイイですが、トラックはオールド・スクール系なんで好き嫌い分かれそうです。2PAC/Ready 4 whateverと同じGIL SCOTT HERON/1980ネタを使ったメロウなタイトル曲1.が一番好きですね。この曲のドラム・プログラミングは初期RAP-A-LOTで活躍したDOUG KING。この名前知っている方は相当マニアです(笑) 他には、GETO BOYSのDJであったDJ READY RED(今は何処へ...)プロデュースの有名ブレイクビーツBOBBIE KNIGHT/The lovemaniacs使いのファンキーな2..Victim of society、P-FUNKビート使いのシンプルで重たいファンク・トラックにRAKIMの声ネタがGOODな6.Walk thru hell、BILL WITHERS/Use meネタの7.Use me upがお気に入りです。特筆できる内容ではないのであえてオススメしませんが、こういう名も知れぬマイナーGスタがいたからこそ現在のGラップ・シーンがあることだけは覚えていて欲しいと思います。(04/02/28)
K-STONE
/313(1994)

K-STONEが94年にPUSH PLAY RECORDSからリリースした2ndアルバム。1stよりは確実にレベルアップしていますが、それでもかなりイナたいです(笑) ベスト・トラックはメロウ・ジャズ・ネタが渋い10.Flesh to fleshと哀愁ファンクの11.Life after deathの2曲。それにしても結構渋いネタ好きですね彼は(笑) 他にはEN VOGUE/Hold onのJBネタのファンキーな5.Hoe apoligy line、BLACKBYRDSの有名ネタWilford's gone使いの6.Puff the magic dragon、スペーシーな8.I'm that nigga等がなかなかの出来。これも特にオススメしませんが、気になった方は聴いてみてください。(04/02/28)
KURUPT
/Kuruption!(1998)

THA DOGG POUNDの片割れKURUPTが98年にリリースした2枚組アルバム。WEST SIDEとEAST SIDEに分かれており、WESTでは昔のPEを彷彿とさせる(実際にPEをネタに使用)ハードエッジな2.Make some noize、ファンキーな3.Put that on something、メローG-FUNKの5.We can freak it、DAZ製作のダークな7.C-walk、哀愁系の11.(クレジットなし)がGOOD、EASTではファンキーな4.Gimmewhutchagot、メローR&Bトラックの6.The life、ファンキーな11.(クレジットなし)が気に入りました。EAST SIDEはなくてもよかったですね。(03/01/03)