アーティスト/タイトル レビュー
BARSHA
/Barsha's Explicit Lyrics (1990)

ブルックリン出身でAUDIO TWO一派の伊達男BARSHAが90年にBUM RUSH RECORDSからリリースしたデビュー・アルバム。プロデュースは、KING OF CHILLとAUDIO TWO。声にキレがなく、もっさりしているところが不満だけど、トラックは90年代初期の頃の”あの音”で、リアルタイムで聴いていた者にとっては堪らないね。ほとんど全曲聴けるけど、特に12'シングルにもなった生ベースを活かしたトラックにSLY&THE FAMILY STONE/Sing A Simple Songネタを合わせた1.Who's The Master?、定番Impeach The Presidentビーツ使いの2.Knockin' Hiney、ライブっぽいコールもナイスなファンキー・チューン4.Brooklyn, Brooklyn、ハードに仕上げた5.Seminar 90、鬼渋ベースが最高なドープ・ナンバー6.Pick Up The Pieces、ビートがとにかく最高な7.Raw Type Shit、疾走感溢れる10.Fundamentally FunkyがGOOD。このアルバム以降、名前を見かけなくなったけど、どうしてんのかな?(2011/09/28)
BAS BLASTA
/Dangerous c/w The Rhythm (1994)
BAS BLASTAが94年にリリースしたシングル。プロデュースはTHE GROOVE MERCHANTZ。ドラムがイマイチなWEATHER REPORT/Mysterious TravellerネタのA1.Dangerous (Album Version)よりは、N.T./KOOL & THE GANG使いのトラックにBIZ MARKIEの声ネタスクラッチを合わせたファンキーなトラック上でFAT JOE、GODFATHER DON、JUJU、LORD FINESSEの豪華なマイクリレーがイカすB1.The Rhythm (Album Version)で決まり。(2016/07/23)
BEANIE SIGEL
/The reason(2001)

JAY-ZのROC-A-FELLAから01年にリリースされたフィリー出身のBEANIE SIGELの2ndアルバム。ROC-A-FELLAだけあって思い切りメジャーな音してます。メジャーな東物では良く出来たアルバムだと思います。久しぶりに楽しめました。ベストトラックはEPMDのクラシック"So whatcha sayin'"のカバーの3.So what you sayingとDRAMATICS/It ain't gonna rain on nobody's parade but mineネタのソウルフルなトラックにSCARFACEをフィーチャーした12.Mom prayingの2曲。特に後者はトラックも最高ですがSCARFACEのラップがマジで最高!他にもBIZネタで有名なISAAC HAYSE/Ike's mood 1使いのトラックにJAY-Zをフィーチャーした13.Still got love for youや70'S FUNK風な7.Watch your b******が気に入りました。ウェッサイからはDAZとKURUPTも参加した曲がありますが、あまり良い出来ではないです。残念。(03/04/27)
BEASTIE BOYS
/Check Your Head (1992)

BEASTIE BOYSが92年にリリースした3rdアルバム。ドラムがMIKE D、ギターがAD ROCK、ベースがMCAとメンバー自ら楽器を演奏していて、さらにサブメンバーとしてMONEY MARK(オルガン等)も参加。プロデュースは、BEASTIE BOYSとMARIO CALDATO JR.。リリース当時、ドラムの音色等にもこだわりを見せたその演奏はえらく気に入っていたけど、今聴くと少し厳しいところもあるかな。スクラッチもイカした少しノイジーなファンキー・チューン1.Jimmy James、重たいドラムとこもった音処理がイイ感じの3.Pass The Mic、アップテンポでグルーヴィーな6.Finger Lickin' Good、もろ70年代的なトラックにリバーブ(?)をかけた気だるいボーカルも最高な10.Something's Got To Give、アップテンポでノイジーな12.Stand Together、ドラムはほとんどブレイクビーツ使いと思われるファンキーな18.Professor Bootyが特にお気に入り。まあ悪くはないけど、気分によって印象が変わるアルバムかな。(このあたりが生楽器を使ったHIPHOPの難しいところだと思う。)(2011/09/20)
BEASTIE BOYS
/To The 5 Boroughs (2004)

BEASTIE BOYSが2004年にリリースしたアルバム。ファンキーでノリノリな1.Ch-Check It Out、LL COOL Jの声ネタ使いのシンプルでイカした3.3 The Hard Way、電子音、スクラッチ等色んな要素を詰め込んだ4.It Takes Time To Build、SUGARHILL GANG/Rappers Delightをまんま使ったオールドスクールな6.Triple Trouble、アップテンポで攻撃的な10.All Lifestyles、ダークに攻める12.An Open Letter To NYCあたりは好きだけど、デビュー当時に比べると小さくまとまっているなーって感じたな。(2013/10/06)
THE BEATNUTS
/Stone Crazy (1997)

NYクイーンズのJUJUとPSYCHO LESのコンビTHE BEATNUTSが1997年にリリースした2ndアルバム。このアルバムだとPATRICE RUSHEN/Forget Me Notsまんま使いの80sメロウ・グルーヴ16. Give Me Tha Assかな〜やっぱり!この曲だけテイスト違うんだよね。まあ悪ふざけで作った感じだけど、最高やね!他にはTHE ELECTRIC PRUNES/The Adorationネタの緊張感のあるイントロ1. World Famous、小気味よい4. Here's a Drink、クルーのBIG PUNとCUBAN LINK参加のLAFAYETTE AFRO BAND/Hihache、MELVIN VAN PEEBLES/Break That Party and Opening、BUDDY BAKER/Sign Song使いの少し寂しげな5. Off the Books、LOS ANGELES NEGROS/Fueron Tres Anosネタの郷愁感溢れる7. Do You Believe?、THE BOZONE/Stone Crazy使いの涼しげな9. Stone Crazy、HOSTYLEとBLAQ POET参加でTHE ELECTRIC COMPANY/Spidey and the Mole Man、DICK HYMAN/Losing My Mind、LOU RAWLS/Lifetime Monologueネタのどことなく寂しげな14. Thinkin' 'Bout Cash、GALT MACDERMOT/Bedroom使いのシンプルだがファンキーな15. Uncivilized、SYL JOHNSON/Different Strokes、ASSAGAI/I'll Wait for Youネタのコミカルな雰囲気の17. Strokesがお気に入り。(2020/12/19)
BEATNUTS
/A musical massacre(1999)

NYのクィーンズ出身のJUJU、PSYCHO LESの2人からなるBEATNUTSが99年にリリースしたアルバム。全米ラップチャート3位になった先行シングルのD1.Watch Out nowもフルートのサンプルが効いたフロアチューンでGOODですが、彼ららしくない今っぽいトラックのA2.Beatnuts forever、70年代FUNKのドラムのみのシンプルなトラックにラフなコール&レスポンスが最高なB5.Spelling beatnuts with lil' donny(短いインタールードなのが残念)、メランコリックなトラックに2PACの名曲California loveのROGERのトークボックスのパクリをフィーチャーしたD3.Buddah in the airが気に入りました。結論から言うとデビューEP、1stアルバムには及ばないものの東好きなら聴いて当たり前のアルバムですね。(03/04/13)
BIG DADDY KANE
/Prince Of Darkness (1991)

世界中のMCに影響を与えたカリスマMC"BIG DADDY KANE"が91年にリリースした4thアルバム。プロデュースは、BIG DADDY KANE、MISTER CEE、MICHAEL STOKES等。かなりR&B色濃いというかあきらかに"売り"にきた内容にリリース当時、B-BOY達から「KANEはもう終わりだ」と酷評されていて、自分も「Raw」や「Wrath Of Kane」等のハーコー路線が好きだったんで"駄作"の烙印を押していたんだけど、20年ぶりに聴いてみると、「こんなに良かったっけ!?」って自分の耳を疑いましたね。音楽的嗜好の変化もあるかもしれないけど、R&B路線が今の雰囲気にマッチしているね。ZAPPの定番メロウBe Alright使いの1.Prince Of Darkness、PRINCEの大好きな曲Pop Life使いの2.The Lover in You、BARRY WHITE/I'm Gonna Love You Just A Little More, Baby使いのトラックにLITTLE DADDY SHANEをフィーチャーした5.Brother, Brother、ノリノリなファンク6.Groove With It、R&Bスロウ・トラック上でダンディに"語り"、ALYSON WILLIAMSが歌でバックアップした7.I'm Not Ashamed、METERS/Live Wire使いのファンキーな8.Troubled Man、Q-TIPとBUSTA RHYMESが参加したファンキーな11.Come on Down、FUNKADELIC/Good Ole Musicネタのアップテンポでファンキーな12.Death Sentence、P-FUNK系のファンク13.Get DownがGOOD。クラシック"Raw"のセルフカバーもあるけど、オリジナルには到底及ばないのは残念。(2011/05/23)
B.K.A.
/Clever (1991)
アジア系アメリカンとブラックの異色デュオB.K.A.が91年にリリースしたシングル。ピンクパンサーっぽいネタ使いの91年にしては少々古臭いトラックだけど、個人的には結構好きかな。アルバムはグダグダだけどね。(2016/06/25)
THE BLACK EYED PEAS
/The Beginning (2010)
THE BLACK EYED PEASが2010年にリリースしたアルバム。デビューの頃とは全くの別グループだね… CHIC/My Forbidden Loverを使った7. Fashion Beatsが少し気になっただけで、残りはクソみたいなEDM。こんなものがヒップホップと言われるんだったら、ヒップホップを聴くのをやめるね。(2017/11/25)
BLAHZAY BLAHZAY
/Danger Pt. II (1995)
DJ P.F. CUTTIN'とOUTLOUDのNYはブルックリンのコンビBLAHZAY BLAHZAYが95年にFADER RECORDSからリリースしたシングル。DARKMAN、SMOOTHE DA HUSTLER、TRIGGER THA GAMBLERをフィーチャーしたISAAC HAYSE/The Red Rooster、GWEN McCRAE/Rockin' Chair使いの渋いDanger Pt. II、DJ PREMIERのリミックスでARCHIE WHITEWATER/Hulk使いのDanger (Remix)、オリジナルのGWEN McCRAE/Rockin' ChairネタのDanger (Street MIX)収録。(2016/07/16)
BLAK FOREST
/You are now entering the… (1997)

WEST COASTのCIRCLE OF POWER、LMNO、KAMIKAZE、HELRAZOR等のニュー・スクール系ラッパー集団"BLAK FOREST"が97年にHI-C等で知られるSKANLESS RECORDSからリリースしたアルバム。スペーシーなキーボードを多用したトラックが多く、ATCQ等が好きな方ならまず間違いないと思います。ベスト・トラックは、80'S R&Bを使ったメロー・グルーヴの16.Street legal(Treehouse Pt.2 Radio edit)です。かなり気持ちイイ曲なのでウェッサイ(Gラップ)ファンにもぜひ聴いて欲しいです。(03/09/13)
BLVD BOYZ
/Off Da Head (1994)
94年にMax'nからリリースされたBLVD BOYZのシングル。もさっとしたドラムがイマイチなA1. Off Da Head (Original Raw Mix)よりは、エフェクトが効いたホーンのイントロから続くドープなドラムのトラックに熱いマイクリレーが最高なB1. Off Da Head (Bad Boy Correction Remix)がGOOD。(2016/07/17)
BOOGIE DOWN PRODUCTIONS
/Sex And Violence (1992)

KRS-1率いるBOOGIE DOWN PRODUCTIONSが92年にリリースした5thアルバムにしてBDP名義のラスト・アルバム。プロデュースは、KENNY PARKER、D-SQUARE、PRINCE PAUL、そして当時、その意外性が話題となったハウス界のレジェンドPAL JOEY。一時期のカリスマ性も薄れていた時期のアルバムで、確かにこれまでのアルバムと比べて少し劣るかなって気もしますね。PAL JOEY製作でドカドカしたドラムにWILSON PICKETT/Get Me Back On Time, Engine No.9の定番ブレイクを合わせたドープな2.Duck Down、HEADHUNTERS/If You've Got It, You'll Get Itをループしたファンキーな6.Ruff Ruff、これもPAL JOEYプロデュースでSADE/Super Bien Totalネタの少しメロウなトラックにCHIC/Good Timesを合わせた7.13 And Good、ISAAC HAYES/Joy使いのファンキーな8.Poisonous Products、ULTRAMAGNETIC MC'S/Traveling At The Speed Of Thoughtsにも似たBOOKER T&MG'S/Bootlegネタの12.Sex And Violence、ヒップホップ国家Apache使いの14.Who Are The Pimps?あたりが好きかな。でも、曲によっては、ちょっとKRS-1うるさ過ぎだね。気分次第ではついていけないかも。(2011/08/27)
BOOGIEMONSTERS
/Riders Of The Storm:
The Underwater Album(1994)

MONDO McCANN、YODARED、MYNTRIC、VEXの4名からなるNYのグループ"BOOGIEMONSTERS"が94年にリリースしたデビュー・アルバム。今では売れっ子のSCOTT STORCHもキーボードで参加。スタイル的にはA.T.C.Q.やPHARCYDEのフォロワーっぽい感じですが、そのセンスの良さは抜群で、アルバム通して聴ける傑作アルバムに仕上げています。どの曲も良いですが、特にファンク・ビートにメロウなネタ使いが光る4.Muzic Appreciation (Sweet Music)、GAP BAND/Outstandingのベースラインを使った6.Altered States Of Consciousness、METERS/Go For Yourselfネタの人気ナンバー7.Honeydips In Gotham、TOM TOM CLUB/Genius Of LoveのダビーなビートにSummer Madness風シンセがハマった10.Bronx Bombasは最高!メロウな1.Jugganauts、ノリも良いメロウ・チューン3.Boogie、重たいビートにスペーシーなキーボードの13. Recognized Thresholds of Negative Stress [Stressless Mix]もGOOD。ミドル、ニュースクール好きで特にA.T.C.Q.やPHARCYDEを愛聴している方ならぜひとも聴いて頂きたいアルバム。(08/04/18)
BRAND NUBIAN
/In God We Trust (1993)

GRAND PUBA、SADAT X、LORD JAMARを主体としたNYのグループBRAND NUBIANが93年にリリースした2ndアルバム。プロデュースは、BRAND NUBIANとDIAMOND D。GRAND PUBAが抜けたのが響いたのか、コミカルな部分がなくなり、逆に宗教的な部分が大きくなり、ありきたりなハーコーものになったのは残念だけど、聴き応えは十分。WILSON PICKETT/Something You Gotネタのファンキーな2. Ain't No Mystery、MARVIN GAYE/T Stands for Trouble使いのトラックに演説をのせた3. Meaning of the 5%、EDDIE HARRIS/Superfluousネタのファンキー・シット4. Pass the Gat、HOWARD TATE/Look at Granny Run使いの小気味よい6. Allah & Justice、TEMPTATIONS/I Can't Get Next to You、LEON THOMAS/Shape Your Mind to Dieネタの渋いファンキー・チューン8. The Travel Jam、BOBBI HUMPHREY/San Francisco Lights、BOOKER T. & THE M.G.'S/Sing a Simple Song使いのノリの良い10. Love Me or Leave Me Alone、LOU DONALDSON/Ode to Billie Joe、THE FIVE STAIRSTEPS/The New Dance Crazeネタのファンキー・シット11. Steal Ya Ho、WEATHER REPORT/American Tango使いのハーコー・チューン13. Black & Blue、LOU DONALDSON/It's Your Thingネタのファンキーな14. Punks Jump up to Get Beat Downあたりがお気に入り。(2016/08/27)
BRAND NUBIAN
/Foundation (1998)

ニュースクールの代表的なグループBRAND NUBIANが98年にリリースした4thアルバム。メンバーは、GRAND PUBA、LORD JAMAR、SADAT X、DJ ALAMO、プロデュースは、GRAND PUBA、DJ PREMIER、LORD FINESSE、BUCKWILD、DIAMOND D等NYを代表する豪華な面々。安定した素晴らしいアルバムをリリースしているグループで、このアルバ ムも駄曲が少ない好盤で、特に BESIDE/Change The Beat (Female Version)のオールドスクー ル使いの4. The Beat Change、JEAN CARNE/Don't Let It Go To Your Head のコーラスをネタ使いした涼しげな6. Don't Let It Go To Your Head、AL GREEN/Something使いの郷愁感溢れる8. Maybe One Day、ゲストのBUSTA RHYMESに持っていかれた感もあるファンキーな9. Let's Dance、タイトビートにKOOL & THE GANG/Get Down On It使いのイルな10. Back Up Off The Wall、JAMES BROWN/Say It Loud, I'm Black And I'm Proud ファンキーな 12. I'm Black & Proud、寂しげなピアノが印象的な13. Sincerly、GROVER WASHINGTON, JR./Knuckleheadネタの渋すぎるファンキー・チューン14. Probable Cause、ソウルが染み渡る16. Love Vs. Hate、JUNIOR/Too Late女性ボーカル入りの郷愁メロウ17. Too Late がお気に入り。NY好きならオ ススメできますね。(2019/10/26)
BRASS TACKS
/Ice Breaker Classic B/W Hidden Insight (1996)
カナダのレーベルから96年にリリースされたBRASS TACKSのシングル。プロデュースは、WALL & STEEL。収録曲は、STANLEY CLARKE/Slow Danceのドラム使いのミステリアスなIce Breaker Classic、寂しげなホーンが印象的なHidden In Sight / Hidden Insight。まあ、どちらもアベレージかな。(2016/05/22)
BRICK CITY KIDS
/Brick City Kids
ニュージャージーのTAME ONEとEL DA SENSEIの人気コンビARTIFACTSがBRICK CITY KIDS名義で1997年にリリースしたシングル。リリース元はRAWKUS系列のGHETTO GOLD RECORDINGS。プロデュースは、THE GHETTO PROFESSIONALS、BEATNUTSのJUJU、VIC。
A2. Brick City Kids (Street)
BIT 'A SWEET/2086ネタのサイケデリックなファンキー・シット!やっぱラップがカッコイイよね〜
B. What What
KOOL & THE GANG/Little Children使いの郷愁感漂うナイスなナンバー!このメロディ、どことなく「風のシルエット」に似てるね。
(2024/01/12)
BROADWAY
/Must Stay Paid (1996)
KRS-ONE一派のBROADWAY(ブロンクス出身?)が1996年にWRECK RECORDSからリリースしたシングル。
A2. Must Stay Paid (Street Mix)
KRS-ONEプロデュースの重たいドラムにKRS-ONEの声ネタもバッチリはまったドープなNYアングラ・シット!
B2. Enjoy Yourself (Street Mix)
DIAMONDプロデュースでGEORGE CLINTON/I Didn't Come Hornのビートを使用した小気味良いファンキー・チューン。
これ一枚で消えていったのは残念な限り。(2024/02/12)
BROKIN ENGLISH KLIK
/Hard Core Beats (1993)
NYのMACK 10とPHASEのコンビBROKIN ENGLISH KLIKが1993年にWILD PITCH RECORDSからリリースした唯一のアルバム『Brokin English Klik』からのシングル。プロデュースは、メンバーのPHASE。もちろんMACK 10はウエストコーストのあの方とは別人。PHASEは、TOMMY BOYからシングルもリリースしたPHASE N' RHYTHMのPHASE!
A2. Hard Core Beats (Original Mix)
BILLY SQUIER/The Big Beatも使ったタイトルどおりハードコアなビートにスクラッチ、ガヤも交えたNYフリークにドンピシャなハーコー・クラシック!
B1. Here Come Da Hoods (Vibe Radio Mix)
ファットなビートにヴァイブ、ホーンも絡むファンキーなクラシック!これもNY好きにはマストでしょう!
B2. Here Come Da Hoods (Fat Horn Mix)
B1.のホーンをメインにしたリミックス。これもカッコイイね〜!
(2024/03/12)
BRO-N・X
/Who You Be? (1993)
(おそらく)1993年にRAW-AZZ RECORDSからリリースされたBRO-N・Xのシングル。メンバーはTEK NITTIとBLACK DEMON、プロデュースは伝説のオールド・スクーラーK-ROB。SKULL SNAPS/It's a New Dayの定番ビートにMONK HIGGINS/Three Hoodsをループし、ウェッサイ風のシンセを絡めたごんぶとトラックにブロンクスのチンピラっぽい威勢のいいラップがバッチリはまったドープなA1. Who You Be? (Radio Sweet)、ヘビーなビートに電子音のループがクセになるA2. Ain't Nuffin Sweet、A1のリミックスでビートは一緒でウワモノを不穏なシンセにガラッと変えたA3. Who You Be? (Remix)の全曲イケてます。(2023/01/12)
BROTHERS FROM ANOTHER PLANET
/Wishing On A Star (1990)
1990年にNYのSAM RECORDSからリリースされたBROTHERS FROM ANOTHER PLANETのシングル。メンバーにはDANA DANEのアルバムに参加していたMC JASPERもいますね。プロデュースにFRESH GORDONも参加。当時からかなり気に入っていたんですが、これ1枚で消えたのは残念な限り。

A1. Wishing On A Star
もろ80's中期のチャカポコドラムに哀愁溢れるメロディ、そしてサビに女性コーラスが絡む極上のメロウ・グルーヴ!ほんと、最高にメロウで、途中のFRESH GORDONのキーボードもナイス。ネットではROSE ROYCEの同名曲のカバーって言われているけど、メロディが全然違うよね。ネタってあるのかな?B面のリミックスも含めてこれがベスト!
A2. Freak Tip Curtis
PARLIAMENT/Flash Light、LYN COLLINS/Think (About It)、THE MAGIC DISCO MACHINE/Scratchin'という定番ネタを組み合わせたノリノリなトラックにKURTIS BLOWの声ネタを合わせたファンキー・チューン!
B1. Wishing On A Star (Raw Mix)
A1のリミックスで、ベースラインはそのままにし、ドラムをImpeach The Presidentと、たぶんAEROSMITH/Walk This Wayに差し替えファンキー度をアップ。シンプルながらカッコいいね。
B2. Wishing On A Star (Planet Mix)
A1のリミックスで、ドラムをB1と同じにしたヒップホップR&Bっぽいメロウ・グルーヴ!
(2023/03/12)
BROTHERS OF THE MIND
/Rough & Tough (1995)
NYのDJ KRAZY KRAZとMC LYRICAL FREESTYLEのコンビBROTHERS OF THE MINDが1995年にMAX'N RECORDSからリリースしたシングル。プロデュースは、ハウス界で活躍していたがBOOGIE DOWN PRODUCTIONSでヒップホップ界にその名を刻んだPAL JOEY。リミックスには、NYの策士DA BEATMINERZ!
A1. Rough & Tough (Nitetyme Version)
小気味良いリズムに浮遊感溢れるキーボードが心地良いNYアングラ・シット!これが一番かな?
A3. Rough & Tough (Daytyme Version)
ウワモノをジャズネタ?に差し替えてファンキー度をアップ。まずまずかな。
B1. Rough & Tough (Original Version)
THE HONEY DRIPPERS/Impeach the President、RUFUS THOMAS/Do the Funky Penguin、JERU THE DAMAJA/Mental Staminaをサンプリングしたアングラ感たっぷりなトラックで、NYアングラ好きにウケそうだね。
(2023/04/12)
BROTHERS UV DA BLAKMARKET
/Not U Again (1992)
ニュージャージーのCOOL MONEY CEEとDJ MENALのコンビBROTHERS UV DA BLAKMARKETが1992年にリリースしたアルバム『Ruff Life』からのシングル。QUEEN LATIFAH率いるFLAVOR UNITのメンバーで、アルバム1枚で消えたグループながら、ニュースクールなラップ、サウンドを聴かせてくれますね。
A1. Not U Again (Original Vocal)
THE HONEY DRIPPERS/Impeach the President、THE TURTLES/You Showed Me、ROCK MASTER SCOTT AND THE DYNAMIC THREE/Request Lineをネタにしたコミカルなムードの佳曲。
A2. Not U Again (Blakmarket Remix)
ビートにMELVIN BLISS/Synthetic Substitutionを加えて、ぶっとくしファンキー度をダンチでアップさせたドープなリミックス!
B3. I Mean It (Raw Vocal Mix)
これもビートにMELVIN BLISS/Synthetic Substitutionを使い、妖しげな雰囲気のウワモノにガヤの「オーイ!」で盛り上げるドープな逸品!これも最高だね!
(2023/05/12)
BUCKWILD
/Diggin' In The Crates -
Rare Studio Masters: 1993-1997
(2007)

NYを代表するプロデューサーBUCKWILDがプロデュースした初期作品を集めた2枚組アルバム。レコードオンリーの曲や未発表曲もあってファンなら十分楽しめる内容。それほどファンではなかったけど、気がつけば彼がプロデュース等で関わったアングラ・シングルは結構買って聴いていたな。Disc 1では、浮遊感漂う2. NAS f/AZ/Life's A Bitch (Remix #1)、ジャジーで渋くリミックスした6. BEASTIE BOYS f/Q-TIP/Get It Together (Remix)、ビートが彼らしい独特な雰囲気の8. AK SKILLS/Nights Of Fear、珍しくメロディアスなトラックに男性コーラスも参加した激メロウな11. ILL BISKITS/A Better Day(ベスト・トラック!)、オリジナルには及ばないけど、ビートが強烈な12. GRAND PUBA f/SADAT X/I Like It (Remix)、SIDE EFFECT/Private World使いのメロウな18. CHUBB ROCK/What A Year、DISC 2では、不穏な3. BUSHWACKASS/Caught Up In The Game、JORGE DALTO/I've Got You on My Mindを使ったレイドバックしたメロウ・ナンバー6. STREET SMARTZ/Problemz、THE FEARLESS FOUR/Rockin' Itを使った彼らしくないプロダクションだが、鬼ファンキーな7. BRAND NUBIAN/Rockin' It、GROVER WASHINGTON JR./Mister Magicネタの12. NAS f/AZ/Life's A Bitch (Remix #2)、THE EMOTIONS/Blind Alley使いのファンキーな13. SADAT X/The Lump Lump (Nubian Remix)、少し音数多いのが気になるが、十分カッコイイ18. RAKIM/Guess Who's Back (Remix)、郷愁感漂う19. RESERVOIR DOGS/The DifferenceがGOOD。ボリューム多いうえにドラムパターンが大体同じなんで聴き疲れするけど、好き者にはこれがたまらないんだろうな。(2012/08/15)
THE B.U.M.S.
/Take A Look Around (1995)
オークランドのEVOCALISTとD. WYZEのコンビTHE B.U.M.S. (BROTHAS UNDA MADNESS)が1995年にリリースしたアルバム『Lyfe'N'Tyme』からのシングル。
HIEROGLYPHICSやTHE PHARCYDE系統のイーストコーストなトラックにNASにクリソツなラップでNY好きにばっちりですね。
A1. Take A Look Around (Fredwreck Remix)
ギャングスタ系も頻繁にプロデュースしているFREDWRECK NASSARによるフルートや女性コーラスも絡んだチル・モードなジャジー・ヒップホップ。
A3. Take A Look Around (Vinyl Reanimator Remix)
THE VINYL REANIMATORSによるリミックスで、CLYDE McPHATTER/The Mixed Up CupのタイトなビートにMARLENA SHAW/Feel Like Makin' Loveのイントロの幻想的なエレピをループし、フックでJERU THE DAMAJA/Come Cleanを使った最高にチルなジャジー・ヒップホップ!
B1. Take A Look Around (Radio)
YOUNG-HOLT UNLIMITED/Wah Wah ManのゆったりとしたリズムにJOHNNY HAMMOND/Never Can Say Goodbyeのセピア色のホーンをプラスしたジャジー・ヒップホップ。これも心地良いね。
B2. Take A Look Around (Groovebumz Remix)
ERICH"HYPEDAWG"KRAUSEによるリミックスで、重たいビートに幻想的なエレピ、エフェクトを効かせたトランペット?を合わせた最高にチルでカッコいいジャジー・ヒップホップ!このERICH"HYPEDAWG"KRAUSEは、なんと1992年にPROFILE RECORDSからJCDとのコンビでアルバムをリリースしたTHE DAWG LB.!ちなみにこの男、MAD FLAVAのメンバーでもありますね。
B3. Rain
JOE QUIXXプロデュースによるTHE MYSTIC MOODS/The Sound of LoveとMC SHAN/The Bridgeのイントロのサイレンを合わせたトラックにSAAFIRをフィーチャーしたファンキー・チューン。
(2023/07/12)
BUSHWACKASS
/Rough, Rugg'd & Raw (1994)
NYはブルックリンのBD BOOZE、FISH B. ONE、GRAVEDIGGAからなるハーコー・トリオBUSHWACKASSが1994年にPALLAS RECORDSからリリースした唯一のアルバム『How Real Israel ?』からのシングル。もろNYハーコーで大好きなグループですね〜
A2. Rough, Rugg'd & Raw (LP Version)
KENYATTA BELLプロデュースで、重たいビートが最高なドープなトラックにフックでEPMD/Crossoverを使ったNYハーコー・クラシック!
B2. Who's Wylin' (LP Version)
PAUL PINNOCK制作で、SPOONIE GEE/Love Rapのビートにアーシーなネタをループした鬼渋い一発!地味ながらカッコいいね〜
B3. Streetsweeper
CLEMONT MACKとSAM LOVE EWENが手掛けたジャジーな夕暮れモードな佳曲。
(2023/09/12)
BUSHWACKAS
/Caught Up In The Game (1995)
NYはブルックリンのBD BOOZE、FISH B. ONE、GRAVEDIGGAからなるハーコー・トリオBUSHWACKASが1995年にPALLAS RECORDSからリリースしたシングル。アルバム未収録で、グループ名もSが一つ少なくなってますね。
A1. Caught Up In The Game (Street Version)
BUCKWILDプロデュースで、LES McCANN/The Harlem Buck Dance Strut、LOU DONALDSON/Pot Belly、AVERAGE WHITE BAND/School Boy Crush使いの静かながら緊張感あふれる逸曲。
B1. Lay It On Me (Street Version)
A.C. SMOOTH制作で、チープなドラムに泥臭いギターのループがクセになる佳曲。
(2023/10/12)
BUSTA RHYMES
/Woo-Hah!! Got You All In Check (1996)
BUSTA RHYMESが1996年にリリースしたソロ・ファースト・アルバム『The Coming』からのシングル。
A1. Woo-Hah!! Got You All In Check (Album Version)
RASHAD SMITHプロデュースでGALT MACDERMOT/Space使いのつかみどころないファニーなトラックにBUSTA節炸裂のファンキー・チューン。当時、かなり人気あったね。あちこちでかかっていたしね。
A2. Woo-Hah!! Got You All In Check (The World Wide Remix)
RASHAD SMITHによるリミックスで、オリジナルより少し寂しげなトラックに奇人OL' DIRTY BASTARDと唾を飛ばしあう、好き者にはたまらない曲かな。個人的にはトゥーマッチだけど。
A3. Woo-Hah!! Got You All In Check (The Jay-Dee Bounce Remix)
JAY-DEEによるリミックスで、BARNEY KESSEL/You're the One for Meネタのアンビエントな雰囲気も漂って、JAY-DEEらしいね。
A4. Woo-Hah!! Got You All In Check (The DJ Scratch Albany Projects Remix)
DJ SCRATCHによるリミックスで、サスペンスタッチな雰囲気に様変わり。個人的にはこれが一番好きかな。
B1. Everything Remains Raw (Album Version)
EASY MO BEE制作で、ズシっと重たいビートに不調和音的なウワモノが絡むハーコー・チューン。この雰囲気好きだな〜
(2023/12/12)
BUSTIN' MELONZ
/Watch Ya Seeds Pop Out (1994)

ブルックリンのフラットブッシュ出身のグループBUSTIN' MELONZが94年にNUFF NUFF RECORDSからリリースしたアルバム。ニュージャージーのマイナー・レーベルからリリースされたということもあって全然話題にならなかったグループだけど、このB級感には捨てがたいものがあるね。トラックはJAZZネタを多用した当時の主流の路線で、特に50秒くらいからフェードアウトしてジャジーに変化する1. Cross The Border、アップテンポでスペーシーな7. Walk Away、重たいビートとベースが最高な9. Under The Influence、ジャジーで郷愁感溢れる10. 1994、ドラムがイカしたファンキー・チューン11. Hold Ya MelonがGOOD。90年代前半のNY物が好物ならチェックする価値はあると思います。(2011/02/04)
BUSY BEE
/Thank God For Busy Bee (1992)

伝説的なオールド・スクーラーBUSY BEEが、なんとマイアミ・ベースの代表的なレーベルPANDISC RECORDSからリリースした2ndアルバム。PANDISCといっても内容は完全NY仕様なんでご安心を。JAZZY JAYが手掛けた88年の傑作1st『Running Thangs』から思い出したかのようにリリースされた本作は、ベテランJAZZY JAYはもちろんDIAMOND DEE、KID CAPRI、EASY LG等敏腕プロデューサを迎えた力作で、特にDANTE E.BARTON製作でヘビーなビートでハードに攻める1.Flavor Man、故PUMPKIN(aka King Of The Beat)が手掛けたほぼビートだけだけどラップ力でグイグイと惹きこむ4.Jail Bait、EASY LGプロデュースで鬼ファンキーなビートに留守電のメッセージだけを吹き込んだ6.Busy Signal、KID CAPRIの合いの手も最高なファンキー・チューン9.Busy's Revenge、DIAMOND DEE製作でMETERSネタのアーシーなトラック上で仲間としゃべりまくる10.Home Boyz、JAZZY JAYが手掛けたユルユルなトラック上でDJ HOLLYWOODのあの"Um Tang"のフレーズを披露する11.Poon Tang、DIAMOND DEEによるファンキーなビートにシンプルなベースのトラックにJBネタを合わせた12.I Got Things Sewed、DIAMOND DEE製作でOHIO PLAYERS/Funky Worm使いの重たいトラック上でアジテートする14.My Personality、JAZZY JAYによる1st『Running Thangs』からの再録でTROUBLE FUNK/Pump Me Upを擦りネタに使った15.Murder Styleがお気に入り。結構、酷評されているみたいだけど、言われるほど悪くはないと思うね。ミドル好きなら聴く価値のあるアルバムだと思う。(2011/03/11)
BWP
/The Bytches (1991)

お下劣ビアッチ・デュオBWPが91年にリリースした唯一のアルバム。プロデュースは、MARK SEXX。お下劣さを売りにしているけど全然セクシーじゃなく、ラップも少しうるさいので、好き嫌い分かれるかと思うけど、中々聴き応えありますね。特にPARIAMENT/Mothership Connectionのネタの良さを初めて感じた郷愁感漂うA1. Comin' Back Strapped、KOOL & THE GANG/Jungle Boogieと STANLEY TURRENTINE/Sister Sanctifiedネタの豪快ファンキーなA2. Wanted、KOOL & THE GANGNIT、JAMES BROWN/Get Up Offa That Thing使いのアーシーかつファンキーなA3. Cotex、DOC BOX & B. FRESH/Slow Loveネタのしっとり&ネットリ系スロウ・ラップ A4. Is The P... Still Good?、ImpeachビートにPLEASURE/Celebrate The Good Thingsを合わせたトラック上で"早漏男"をあざ笑ったA5. Two Minute Brtother、SLY & THE FAMILY STONE/You Can Make It If You Try使いのハーコー・チューン A6. F. A Man、JIMMY"BO"HORNE/Dance Across The Floor、JAMES BROWN/Funky Drummerネタの疾走感溢れるB1.A Dirrerent Category、BILLY SQUIER/The Big BeatネタのヘビーなB2. Shit Popper、ミステリアス映画に使われそうな寂しげなメロディが耳を惹くBS. Hit Manがお気に入り。(2018/04/30)
B of NO COAST