アーティスト/タイトル レビュー
KATCH 22
/Dark Tales From Two Cities (1993)

UKの通好みのHIPHOPグループKATCH 22が93年にKOLD SWEATからリリースしたアルバム。STANLEY TURRENTINE/Sister Sactifiedネタのファンキーな2. Gonna Get Nyam、JAMES BROWN/Funky DrummerとMARVIN GAYE/T Plays It cool使いのアッパー・ファンキー3. One Verse Curse、ROY AYERS/We Live In Brooklyn, Babyネタの不穏な空気感の5. Bad Nuh Bumbo、ジャズネタのインスト7. Tribute To Funk Mafia、QUINCY JONES/Main Squeeze使いのファンキーな8. Lifestyles Of The Poor & Ruffneck、疾走感溢れる10. Final Judgement、メロウ・グルーヴの12.Judas Contact、ファンキーな13. Mr. Right On、DESMOND DEKKER/007のスカ使いの15. For My Mum、女性ボーカル参加のグルーヴィーな17. Ark Of The Dark2、ジャジーかつファンキーなインスト20. Reverse Reprise、17.のリミックスでサックス入りの22. Ark Of The Dark(Saxy Mix)等ミドル好きなら惹かれる曲満載だけど、少し曲を詰め込みすぎかな。(2017/03/17)
KID 'N' PLAY
/Funhouse (1990)

軽快でコミカルなラップで一世を風靡したラップ・デュオKID 'N' PLAYが90年にSELECT RECORDSからリリースした2ndアルバム。プロデュースは、HURBY LUV BUGとTHE INVINCIBLES。当時は1stより劣るな〜って感じたけど、なかなか粒ぞろいで、特にEARTH, WIND & FIRE/Moment of Truth使いの疾走感溢れてファンキーな1. Energy、タイトなドラムが効いた2. Y U Jellin' Me、LYN COLLINS/ Think (About It)のドラムに優しげなメロディが心落ち着かせる4. Toe to Toe、BPM早めのイケイケ・ファンキー5. Show 'Em How It's Done、SALT ‘N’ PEPA参加の涼しげなメロウ・ナンバー6. I Don't Know、BAR-KAYS/ Let's Have Some FunネタのGO-GOフレイヴァなパーティ・チューン7. Do Whatcha Want 2、活きの良いファンキー・ナンバー8. Strokin'、BETTY WRIGHT/ Tonight Is the Night、HEATWAVE/ Mind Blowing Decisionsネタのハートウォーミングな10. DecisionsがGOOD。(2014/12/07)
KID 'N' PLAY
/Face the Nation (1991)

軽快でコミカルなラップで一世を風靡したラップ・デュオKID 'N' PLAYが91年にSELECT RECORDSからリリースした3rdアルバム。プロデュースは、HURBY LUV BUG、ERIC"QUICKSILVER"JOHNSON、PETE ROCK等。いつもどおりのパーティ路線全開で、HERMAN KELLY & LIFE/Dance to the Drummer's Beat使いの1. It's Alright Y'all、SPOONIE GEE & THE TREACHEROUS THREE/Love RapのビーツにWILSON PICKETT/Get Me Back on Time, Engine #9を合わせたファンキー・ナンバー2. Back on Wax、KOOL & THE GANG/Ladies' Night、THE MOHAWKS/The Champ使いのフロア向きの3. Got a Good Thing Going On、PETE ROCKが手掛けた小気味良い4. Next Question、JAMES BROWN/Funky Drummer、I Ain't Got Nothin' but the Blues (A Medley in Tribute to Duke Ellington)/POINTER SISTERSネタのスピード感あふれる5. Face the Nation、JAMES BROWN/Funky Drummer。LYN COLLINS/Think使いの6. Foreplay、BRICK/Ain't Gonna Hurt Nobody、JAMES BROWN/Funky President使いのご機嫌なフロア・ナンバー8. Ain't Gonna Hurt Nobody、80'sファンク調のトラックがナイスな9. Give It Here、THE WINSTONS/Amen, Brother、FUNK INC./Kool Is Backの定番ネタの鬼ファンキーな10. Bill's at the Door、前作収録曲を派手目に仕上げたリミックス11. Toe to Toe [Fat R&B Mix]と好曲たっぷり。難しいこと考えずに楽しく聴ける一枚だね。(2015/06/24)
KID ROCK
/Grits Sandwiches for Breakfast (1990)

いまやデトロイトの大物アーティストのKID ROCKが1990年にJIVE RECORDSからリリースしたデビュー・アルバム。プロデュースには、JIVE勢からBDP一派のD-NICEとオークランドのTOO SHORT、そしてフィリーからは、THREE TIMES DOPEのDJ、CHUCK NICEも参加。最初聴いた時はTONE LOCのWild ThingやFunky Cold Medinaとかのポップロック・ラップ路線狙ってるのかな〜くらいにしか思わなく、長い間忘れていたけど、たまたま棚を整理中に見かけて聴いてみました。今聴くとなかなかオモロイね。しかし、これがあのKID ROCKと同一人物と知ったのは恥ずかしながら数年前… いやはや何が起こるか分からないもんですね。軽い打ち込みビートにTHE CECIL HOLMES SOULFUL SOUNDS/2001やP-FUNKビートをチラ使いした軽くファンキーな1. Yo-Da-Lin In The Valley、CHUCK NICEプロデュースで定番SLY & THE FAMILY STONE/Sing a Simple SongとTHE POLITICIANS/Free Your Mindをネタ使いした普通にファンキーな2. Genuine Article、D-NICEが手掛けたJOHNNY PATE/Shaft in Africa、LEE DORSEY/Everything I Do Gonh Be Funky (From Now On)使いのノリノリ・ファンキーな3. Cramp Ya Style、TOO SHORTプロデュースでRUN-D.M.C./Sucker M.C.'s & Hollis Crew、Z-3 MC'S/Triple Threatネタでオークランド流ファンクで攻める5. Super Rhyme 、これもTOO SHORTによる小気味良いビートにGEORGE DUKE/Dukey Stick、TOO SHORT/Dope Fiend Beatを合わせたシンプルなファンク7. Wax The Booty、FUNKADELIC/One Nation Under a Grooveのコーラス使いのアップテンポなファンク8. Pimp Of The Nation、CHUCK NICEによるJAMES BROWN/Funky Drummer使いのグルーヴィーな10. Step In Stride、THE ROLLING STONES/Honky Tonk Women、DIANA ROSS/Upside Down、SYL JOHNSON/Different Strokesネタのポップロック・ラップ11. The Upside、J.V.C. FORCEのクラシックStrong Islandと同じFREDA PAYNE/The Easiest Way to FallやKOOL & THE GANG/Love & Understandingを使った鬼ファンキーな12. Style of X-Pression、BRASS CONSTRUCTION/Get Up to Get Down使いの軽いファンキー・ナンバー13. Trippin' Over a Rockがお気に入り。(2022/03/26)
KIRK
/Makin' Moves (1994)

NYのソロマイカーKIRKが94年にリリースしたアルバム。プロデュースは、MARK SPARKS、IQUAN THE DREDED WONDER、GOD LAQUAN、WILL NICE。詳細不明なMCだけど、シングルカットされた「Uptown Style」が人気ですね。悪くはないけど、ドラムパターンがイマイチな曲が多いかな。LAFAYETTE AFRO ROCK BAND/Hihache使いのファンキーな2. Stay Fresh、ファットなドラムにホーンのサンプリングがナイスな4. Crazy Wild、ファンキーなネタ使いがイカす5. Down Low、夜の雰囲気を醸し出す6. The Ghost、SKULL SNAPS/It's a New Day使いのジャジーな9. Catch The Beat、DeBAREGE/I Like ItネタのトラックにSKIをフィーチャーした人気曲10. Uptown Style、ホーンのネタ使いが秀逸な11. Tic Toc、JOHNNY GUITAR WATSON/Superman Loverネタの14. Down Low (Remix)がGOOD。(2015/09/06)
K.M.C.KRU
/Gettin' smooth with it(1991)

MCのT THE SARGEとDJのTHE BUTCHERからなるミシガン州のポップ・ラップ・チーム"K.M.C.KRU"が91年にCURB RECORDSからリリースした2ndアルバム。まず、この時代を感じさせるダサダサなファッションに惹かれますね(笑) 当時聴いた印象もかなりポップだなーって感じでしたが、改めて聴き直してみてもそんな感じですね。でも2曲ほど良いのがあって、ネタ選びが素晴らしいファンキー・チューン4.Sittin' back coolin'と80'SテイストのTR808のメロウ・トラックにムードあるサックス、ささやくようなラップ、そして男性ボーカルが絡む甘茶ラップの8.Let's start overです。特に後者は当時より今のほうがむしろマッチしてますね。残りの曲はドラムがダサすぎて話にならないです(笑) メロウ・フリークならLet's start overだけでも聴く価値ありだと思います(05/03/19)
K-9 POSSE
/On a Different Tip (1991)

VAS & DUBIPのデュオK-9 POSSEが91年にリリースした2ndアルバム。プロデュースは、K-9 POSSE、DADDY O、BOBBY SIMMONS等。1stの頃は田舎臭い感じだったけど、これではスーツを着込んだりして、明かに"売り"にきているね。セルアウトな駄曲もチラホラあり、それがコアなヒップホップファンの怒りを買ったのか、この後、消えていったんだよな。セルアウトな駄曲をスルーすれば、ネタ使いのファンキーな6.Unbeatable、80's FUNKっぽさも感じる7.Prime Time、Funky Drummer使いの8.Fed Up、コーラスもイイ感じのR&Bマナーの11.If My Heart Could Speak、Big Beat使いのヘビーファンク13.Believe In Yourselfあたりはなかなかのものがあるんだけどね。(2013/05/29)
K-NOCK
/Escape From Quad City(1994)

94年にWRAP/ICHIBAN RECORDSからリリースされた女性ラッパー"K-NOCK"のアルバム。フロリダのBASS関係にたまにフィーチャーされていますね。そのタイトル名やレーベルからBASS系かと思われがちですが、BASSはたったの1曲だけで残りはNYに強く影響を受けたトラックで驚かされます。ベスト・トラックは、ZAPPの定番More bounce to the ounceネタの10.Busted Lemonhead Mix。このネタ使えば悪いわけないですが、イイ感じに仕上がってます。他はジャジーな5.So Much Game、BIZ MARKIEでお馴染みISAAC HAYES/Ike's mood使いの6.Pump Pump、WARの人気ネタSlippin into darkness使いの7.Knock Knock、BARRY WHITEネタの鬼ファンキーな87.Sump'n 2 Rhyme 2あたりがお気に入り。ICHIBANだからといって無視しないで、ぜひチェックして欲しいところ。(08/1/21)
KOOL G.RAP
/Fast life(12)(1995)

Album"4,5,6"(1996)

SCHOOLLY Dと共にギャングスタ・ラップのパイオニアの一人としてあらゆるラッパーからリスペクトされているNYはクイーンズのハーコーラッパーKOOL G.RAPが95年にリリースした4thアルバム"4,5,6"からの12シングル。プロデュースはD.I.T.C.のBUCKWILDで、SURFACEの名曲Happyをサンプルしたスムーズなトラックに同郷のNASをフィーチャーして大ヒットしました。イントロに挿入されている映画SCARFACEのアル・パチーノのセリフもバッチリはまっていてGOOD。この曲がきっかけでSURFACEが再評価されましたね。GラップファンにもぜひKOOL G.RAPのラップを聴いて欲しいです。(03/11/15)
KOOL KEITH
/Black elvis(1999)

以前にも紹介しているKOOL KEITHの"Matthew"の前にリリースされたアルバム。アルバムのコンセプトといい、ジャケといい、理解不能ですね彼は。内容はZAPのROGERを迎えた曲もあり、ダークな感じのドープな曲もありでなかなか楽しめました。柏のディスクユニオンで500円で購入。
KOOL KEITH
/Matthew(2000)

銀河系でもっともファンキーなHIPHOPグループ”ULTRA MAGNETIC MC'S”の看板MCであり、ポルノ好きの変態MC、KOOL KEITHのアルバム。全体的に暗めの曲が多い。彼のスタイルは昔から好きなので、このアルバムも結構楽しめました。でも柏のディスクユニオンで500円で売られていたのを見るとあまり人気がなかったのかもしれません。
KRIS KROSS
/Totally Krossed Out (1992)

MAC DADDYとDADDY MACのお子ちゃまヒップホップ・デュオKRIS KROSSが1992年にRUFFHOUSE RECORDSからリリースしたデビュー・アルバム。プロデュースは、JERMAINE DUPRIとJOE "THE BUTCHER" NICOLO。「Jump」流行ってたね〜 ラジオでもガンガンかかるし、あの逆に着るファッション(笑)もやってるやつ結構いたよね。この曲、同じチビッコR&BグループANOTHER BAD CREATIONのディス曲なんだよね。チビッコ同士の争いなんて見るに耐えないってナメてたんだけど、アルバム聴いたら、きちんとしたヒップホップに仕上げてきたのはJERMAINE DUPRIの手腕ですね。(一部のNJSはダメだったけど) THE HONEY DRIPPERS/Impeach the PresidentのビートにOHIO PLAYERS/Funky WormのシンセとTHE JACKSON 5/I Want You Back、フックではSCHOOLLY D/Saturday Nightも飛び出すファンキーなクラシック2. Jump、STANLEY TURRENTINE/Sister Sanctifiedと逆回しのJAMES BROWN/Funky DrummerのビートにBOOKER T. & THE M.G.'S/Soul Sanction、フックでBILLY SQUIER/The Big Beatも合わせたトラックにEAZY-Eの声ネタを入れたドープな3. Lil' Boys in da Hood、T.S. MONK/Bon Bon Vie (Gimme the Good Life)(PUBLIC ENEMY/Welcome to the Terrordome?)のイントロからPARLIAMENT/Theme From the Black Hole(DIGITAL UNDERGROUND/The Humpty Dance?)のファンク・ドラムがイカす西好きも納得のヘビー・ファンク4. Warm It Up、AL GREEN/I'm Glad You're Mine、KID DYNAMITE/Uphill Peace of Mind、LAFAYETTE AFRO ROCK BAND/Hihacheを組み合わせたドラムにFAT BOYS/Human Beat Box、FRED WESLEY AND THE J.B.'S/More Peasをミックスした不穏な雰囲気もするファンキー・チューン5. The Way of Rhyme、N.W.A./Just Don't Bite It、FUNKADELIC/Good Old Musicを使った佳曲8. A Real Bad Dream、ZAPP/More Bounce to the Ounceの重たいビートが最高なファンク9. It's a Shame、SLY & THE FAMILY STONE/Sing a Simple Songのイントロから、ESTHER WILLIAMS/Last Night Changed It All (I Really Had a Ball)の電話のベル、ZAPP/More Bounce to the Ounce、RUFUS THOMAS/The Breakdown (Part I)のシャウト、FRED WESLEY AND THE J.B.'S/More Peas、BOB JAMES/Take Me to the Mardi Gras、YES/Owner of a Lonely Heartをてんこ盛りしたファンキー・チューン10. Can't Stop the Bum Rush、パーカッシッブなリズムにICE CUBEの声ネタが映えるファンキー・チューン11. You Can't Get With This、SAMMY DAVIS JR./Baretta's ThemeとJAMES BROWN/Funky President (People It's Bad)を組み合わせたビート、フックではRUN-D.M.C./Sucker M.C.'s (Krush Groove 1)を使ったノリの良いナンバー12. I Missed the Bus、2. Jumpのエクステンテッド・ミックス15. Jump" (Extended Mix)がお気に入り。(2025/06/07)
K-SOLO
/Times up(1992)

古くからEPMDのクルーとしてSpellbound等のヒットを持つK-SOLOの92年の2ndアルバムです。あまり話題になりませんでしたが、かなり充実した内容でNY系hiphopが好きな方は必聴です!特にマービン・ゲイ/Inner city blues使いのダークでドープなKing of mountain、COLLAGE/Get in touch withネタのメローグルーブThe baby doesn't look like me、PETE ROCKプロデュースのクラシックLettermanは素晴らしいです!他曲もかなりハイレベルなので見つけたら即効で買ってください!
KWAME &
A NEW BEGINNING
/Nastee(1992)

89年に傑作『Kwame the Boy Genius: Featuring a New Beginning』でデビューし、現在はプロデューサーとして活躍するKWAMEが92年にリリースした3rdアルバム。2ndから水玉模様のファッションを売りに、POP路線全開にしてハーコーなMC等からセルアウトとディスされ始め、このアルバムもほとんど注目されませんでした。しかし、見方を変えてみると、パーティ感覚に溢れた好盤なんです。ベスト・トラックは、JONES GIRLSの名曲Who Can I Run To使いのメロウ・トラックにコーラスもバッチリ絡む11.These Wordz。これはメロウ・フリークなら股間にグッとくる逸品!他にはNAUGHTY BY NATURE/Feel Me Flowと同じMETERS/Find Yourself使いの8.Cantwinfaloozin、RICK JAMES/Mary JaneをBPM早めにして使ったノリノリな10.Don't Wanna B Your Love ThangもGOOD!これ以外にもBO DIDDLEY/Hit Or Miss、YARBOROUGH&PEOPLES/Don't stop the music、T.SKI VALLEY/Catch The Beat、JUNIOR/Mama used to say等ネタを多用したファンキー・チューンが揃っています。オールド・スクール・フリークはもちろん、メロウ・フリークもぜひチェックして下さい!(07/01/02)
KWAME
/Incognito(1994)

現在プロデューサーとして活躍するKWAMEが94年にWRAP/ICHIBAN RECORDSからリリースした4thアルバム。3rdでコケてからマイナー落ちし、再起をかけたアルバムですが、これもコケましたね・・・ でも、個人的には結構気に入っていて、特にSABRINA嬢のコーラスをフィーチャーしたロー・テンポのレイドバック・メロウ・チューン8.Openなんて最高だと思うんですけどね〜。他にもネタ使いのメロウ・ナンバー3.I No Game、ナイス・ビートに渋いベースのファンキー・チューン4.Free Clinic等の渋い曲揃い。偏見なしに聴いてみてほしいアルバム。(07/06/23)
K of NO COAST