アーティスト/タイトル レビュー
SCHOOLLY D
/How a Black Man Feels (1991)

GANGSTA RAPのパイオニアの一人"SCHOOLLY D"が91年にリリースした アルバム。プロデュースは、SCHOOLLY DとKRS-ONE。BILL WITHERS/Kissing My Love、CREATIVE SOURCE/Who Is He and What Is He to You?ネタの疾走感溢れる1. Run、BO DIDLEY/Hit Or Miss使いのファンキーな2. Your Worst Nightmare、ノイジーな3. King Of New York、KRS-ONEプロデュースのレゲエ・フレイヴァな4. Orignal Gangster、PARLIAMENT/Funkentelechy、GEORGE CLINTON/Atomic Dog、ZAPP/More Bounce to the Ounce使いのヘビー・ファンク6. Where'd You Get That Funk From、定番ブレイクTHE WINSTONS/Amen,Brother使いの鬼ファンキーな7. How a Black Man Feels、BARRY WHITE/I'm Gonna Love You Just a Little More Baby、THE ATLANTA DISCO BAND/I Am Tryingネタの鬼渋いファンキー・シット8. Just Another Killer、JAMES BROWN/Can I Get Some Help、Get Up, Get Into It, Get Involvedネタのファンキーな9. Peace To The Nation、FRED & THE NEW J.B.'S/Breakin' Bread、JAMES BROWN/Funky President (People It's Bad)使いのファンキー・チューン10. Sometimes It's Got To Be That Wayと好曲多し。ミドル好きなら気にいること間違いなし。(2015/12/04)
SCHOOLY D
/Welcome to America (1994)

GANGSTA RAPのパイオニアの一人"SCHOOLLY D"がRUFF HOUSEから94年にリリースした6thアルバム。プロデュースは、SCHOOLY D、MIKE TYLER、CODE MONEY。SCOTT STORCHもキーボードで参加。ドラムにはANDY"FUNKY DRUMMER"KRAVITZでミックスは、お馴染みJOE"THE BUTCHER"NICOLO。アーティスト名に"L"が1つ少ないのは気がついたかな? 本来はSCHOOLLYなんだけど、大人の事情かプリントミスかな? リリース当時、専門誌で酷評されていたけど、"一体なぜ?"って思ったね。生楽器を活かした充実した好盤なのにね。PSKビートを活かしたスモーキーなトラックにダレ気味のラップがナイスな2. I Wanna Get Dusted、JAMES BROWNネタに重く深いベースとピアノがバッチリはまったトラックにSIC'NIN CHEESEをフィーチャーした3. I Know You Want to Kill Me、HEADHUNTERSのビートを使った渋いファンキー・チューン4. Welcome to America、沈み込むようなベースが耳を惹くドープな5. Niggas Like Me、ビートだけでノックアウトされる、鬼ドープなトラックにSIC'NIN CHEESEをフィーチャーした6. Gangsta Trippin、ZAPP/More bounce to the ounceにロックなギターを合わせた7. Gimme Your Sh** Nigga、Breakthrough使いのスーパー・ドープなトラックに語りかけるようにラップする9. I Shot Da Bitch、NWAっぽいヘビーでファンキーな11. Stop Frontinが特に好きだな。再評価すべきアルバムの一つ。(2012/01/06)
SHAM&THE PROFESSOR
/Split personalities(1994)

SHAMとELESSEの白人(ラティーノ?)デュオSHAM&THE PROFESSORが94年にFREEZE/PRIORITY RECORDSからリリースしたデビュー・アルバム。プロデュースはハウス界の大御所TODD TERRY、数々のクラシックを手掛けたCHRIS MOORE(C.J.MOORE)、DOWNTOWN SCIENCEのメンバーで3RD BASS等の数々のクラシックを手掛けたSAM SEVER等。リリース当時、ハウスDJのTODD TERRYプロデュースだったことやその風貌から全く話題に上がらなかったですが、中々の好盤で、特にシングル・カットされたSKULL SNAPSの定番ブレイクIt's A New Dayに静けさ漂うキーボードが絡む9.The Light's Gone Out(In My Back Yard)は最高!我が心のクラシック。他にもCYPRESS HILL風の3.So-Low-Istと8.Justice For All、ファンキーな5.Can't F**k With The Destruct、ジャジーなベースラインが最高な11.Who's At The Door?がお気に入りです。ミドル好きなら聴いて損はないアルバムでしょう。(06/03/03)
SHAZZY
/Attitude:
A Hip-Hop Rapsody(1990)

90年にリリースされた女性MC"SHAZZY"の唯一のアルバム。プロデュースはあのSTIMULATED DUMMIE PRODUCTIONS(SD50)。90年にひっそりとリリースされ、全く話題にもならなかったんですが、SD50の巧みなネタ使いのトラックに芯の強さを感じるSHAZZYのラップが絡む好盤なんです!ほとんど全曲聴けますが、特に疾走感溢れるファンキー・チューン3.I'll Talk、アップテンポのファンキー・ナンバー6.Here Endz The Conquest、腰にグっとくるビートにMETERS/Handclapping Songをあわせた12.Playhouse、ナイス・ビートに14.Believe It's Soがお気に入りです。ミドル好きなら要チェックです!(CDはLPより2曲多いです。)(07/03/10)
SHOK THERAPY
/Padlock (1997)
DJ SHOKがメンバーのSHOK THERAPYが97年にMASS VINYL RECORDINGSからリリースしたシングル。浮遊感溢れて、どこかとぼけた雰囲気のトラックにHI-TECH、JEDI、SPECTRUMをフィーチャーしたA3. Padlockは割りと好みでしたが、B面のS.O.S.はネタ使いがイマイチ。(2019/11/28)
SIDE F-X
/This Is A Journey(1990)

SIR MIX-A-LOTでお馴染みのシアトルのDJ、NASTY-NESが設立したNASTYMIX RECORDSから90年にリリースされたSIDE F-Xのアルバム。メンバーはRUNDU、ALMIGHTY、KUT MIGHTY SWIFTの3名。笑っちゃうくらい安っぽい宇宙ジャケでかなり損をしていますねこいつらは。ラップはそれなりのレベルですが、トラックは結構多彩で、ヒップハウスが2曲も入るのは時代柄ということで無視すれば、NYミドル・スクール好きにも受けそうなネタ使いの曲が多いです。特にKUT MIGHTY SWIFTのスクラッチで幕を開けるイントロ1.This One's For You(D.J.'S)、これもKUT MIGHTY SWIFTの擦りがメインの3(クレジットは2)A Swift Kut、GROVER WASHINGTON JR./Black Frostネタの5(クレジットは3)Rhyme Animal、グラウンドビーツを取り入れたメロウ・グルーヴ10(クレジットは7)Time、Sabstitionのビート使いのファンキーな11(クレジットは8)Stick Up Kid、ラップではなくド下手なボーカルで勝負したメロウ・グルーヴ13(クレジットは10)I Can't Sleep、NYフリークも気に入るようなファニーなネタ使いした16(クレジットは13)Our Crew Gets Busyあたりが聴きもの。ミドル好きなら聴いて損はないです。(08/01/11)
SLEESTACK'Z
/Behind The Iron Curtain(1996)

J-NAILZ、DWELLA、NIC、OXXからなるSLEESTACK'Zが96年にICHIBAN RECORDSからリリースしたアルバム。詳細は不明ですが、アトランタのグループでしょうか。NYに大きな影響を受けたニュー・スクール的なグループでトラックも結構凝ったものが多く、スペーシーなキーボードのループが耳を惹く4.X-Filez、重たいBASSが効いたドープ・チューン8.Raw Raps、アップテンポでファンキーなタイトル曲18.が特に気に入りました。ICHIBANではなくNYのレーベルからリリースされていれば結構話題になったかもしれませんね。ミドル好きなら聴いて損はないアルバムでしょう。(06/03/11)
SLICK RICK/The Art Of Story Telling(1999)

そのとぼけたラップスタイルで、数々のクラシックを放ってきた SLICK RICK が99年にリリースした4thアルバム。プロデュースは、DJ CLARK KENT、KID CAPRI、DJ S&S、RASHAD SMITH、POKE & TONE。BIG BOI参加の軽快な3. Street Talkin'、NASをフィーチャーした沈み込むようなドラムにピ アノのリフが印象的な4. Me & Nas、Top Billin'っぽいドラムに寂しげなメロディの8. 2Way Street、SF映画っぽくて少し暗めの11. Impress The Kid、RAEKWONをフィーチャーした郷愁感漂う14. Frozen、JAMES BROWNネタの15. Why, Why, Why、小気味よい17. Memories、SNOOP DOGGとタッ グを組んだファンキーな18. Unify、TAVARES/I Can't Go On Living Without You(松たか子の「明日、春が来たら」にそっくり! 元ネタ!?)ネタの甘酸っぱい青春メロディの20. I Own America Part 2、ボーナス収録の盟友DOUG E. FRESH参加のドライブ感のある22. We Turn It On、クラシックのライブ23. La Di Da Di (Live)と24. The Show (Live)がお気に入り。(2019/02/09)
SMOOTH ICE
/Smooth But Def (1990)
RUN-D.M.C.一派のソロマイカーでNIKKI DのプロデュースもしていたSMOOTH ICEが1990年にMCA/JDK RECORDSからリリースした唯一のアルバム。プロデュースは、もちろんRUN-D.M.C.。このアルバム、もちろんリアルタイムで購入、しかもLPだったんですが、最近、ブックオフでCDで330円で売られていたので速攻で購入。売られていたのも驚いたけど、こんなマイナーをCDで買っていた人が近くにいたのにも驚きを隠せませんな。時代柄、直球ネタ使いの曲が多くて最高なんですが、特に定番THE HONEY DRIPPERS/Impeach the PresidentビートにTHE MOHAWKS/The Champをコスった1. Do It Again、BARRY WHITE/Playing Your Game, Baby使いの気だるい2. Smooth But Def、JAMES BROWN/Funky Drummerネタのファンキーな3. Without A Pause、R&Bテイストの落ち着いたメロウ・ミディアム4. Gettin' Smooth、チープな打ち込みドラムにJAMES BROWN/Think、WILSON PICKETT等を盛り込んだファンキーな佳曲5. Trunk Of Funk、JUICE/Catch a Grooveネタのノリの良い6. Pay Your Tickets、PEで有名なTHE J.B.'S/The Gruntの”やかんの沸騰音”やSAM & DAVE/Hold On, I'm Comingをネタにしたファンキー・チューン8. I'm Coming、THE SOUL SEARCHERS/Ashley's Roachclip使いの鬼ファンキーな9. Now It Sounds Like A Record、ブレイクビーツにうっすらと絡むピュンピュン・サウンドもイカすファンキー・シット11. Shout Outがお気に入り。(2020/10/15)
SNOMAN
/The Exceptional One(1993)

アトランタのSNOMANが93年にCONQUEST/ICHIBAN RECORDSからリリースしたアルバム。スクラッチにあのD.J.NABSが参加。NYを意識したニュースクール的な好盤でかなり気に入っているんですが、リリース当時からメディアには無視されてて未だに日の目を当たらないのはかなり残念。BLACKBYRDS/Dreaming about you使いのメロウな1.You Gotta Slave、JBのThe Paybackネタの3.Money、鬼渋いネタを使ったファンキーな5.Sno's Drinking Milk、ソウル・ネタ使いのハートウォーミングな8.I'll Make You Moan、LAKESIDE/Something About That Woman使いの10.Love Thangあたりがお気に入り。ICHIBANではなくNYのレーベルからリリースされればもっと評価されたかもしれませんね。ミドル・フリークなら聴いて損はないアルバムです。(07/11/02)
SOULS OF MISCHIEF
/93 'Til Infinity (1993)

ベイエリアのヒップホップ集団HIEROGLYPHICS(ハイエログリフィックス)のメンバーでオークランドのグループSOULS OF MISCHIEFが93年にリリースしたデビュー・アルバム。プロデュースは、DOMINO、DEL THE FUNKY HOMOSAPIEN、A PLUS、CASUAL、JAY BIZ。BILLY COBHAM/Heather使いのジャジーメロウなクラシック93 'Til Infinityが有名だけど、これ以外にもGEORGE BENSON AND BROTHER JACK McDUFF/Shadow Dancers、DETROIT EMERALDS/You're Getting a Little Too Smart使いのジャジー・ファンキー1. Let 'Em Know、THE LOADING ZONE/Can I Dedicateネタのホーンとピアノがマッチした、これぞジャズ・ヒップホップな2. Live and Let Live、MELBIN BLISSの定番ブレイクSynthetic SubstitutionにFREDDIE HUBBARD/Sky Dive、ROTARY CONNECTION/Respectを合わせたファンキーな4. A Name I Call Myself、DAVID "FATHEAD" NEWMAN f/ROY AYERS/Symphonette、MONK HIGGINS/Feeling You Feeling Me、LES McCANN/North Carolina、THE J.B.'S/Pass the Peasネタのファンキー・チューン6. What a Way to Go Out、FREDDIE HUBBARD/Uncle Albert/Admiral Halsey使いのクールなジャズ・ヒップホップ7. Never No More、FREDDIE HUBBARD/Lonely TownとFirst Light、TRAFFIC/Rainmaker、THE NEW BIRTH/Keep on Doin' Itネタの少しダークな10. Anything Can Happen、PUBLIC ENEMYの無機質なドラムにTHE RAMSEY LEWIS TRIO/Collageをのせて、フックでGURUの声ネタを合わせたミステリアスモードの11. Make Your Mind Up、EDDIE HENDERSON/Inside You、CHARLIE PARKER/Bird of Paradiseネタの少し郷愁感のある13. Tell Me Who Profits、THE PROPOSITIONS/Africana使いのダークなアウトロ14. Outroと好曲満載!ATCQやPHARCYDEが好きなら聴いておくべき。(2019/08/24)
SPECIAL ED/Think Twice
b/w A.R.A.B.S./On Some Next Shit
(1997)
「Think About It」等のクラシックを持つイケメンMC"SPECIAL ED"が97年にリリースしたシングル。A面のThink Twiceは、往年の名プロデューサーHOWIE TEEが手掛けているが、ありきたりなNY物になっていて残念。これよりは、SPECIAL EDの仲間で、SPECIAL ED自身がプロデュース、ゲスト参加したサスペンス映画みたいにダークで攻撃的なB面のA.R.A.B.S./On Some Next Shitがナイス。(2014/05/07)
STEADY B
/V(1991)

フィリーのパイオニアの一人"STEADY B"が91年にリリースした5thアルバムにしてソロ最後のアルバム。プロデュースは、STEADY B自身とLAWRENCE GOODMAN、DJにULTIMATE EASE、ゲストMCにクルーのCOOL C、JOJO DANCER等。人気が下火になった頃にリリースしたアルバムで、全くヒットせず、その後、JIVEを解雇され、COOL C、ULTIMATE EASEと共にC.E.B.を結成したものの、それも不発。そして、金に困ったのか、C.E.B.の3人で銀行強盗を働き、その際COOL Cは警官を射殺してしまい、96年に死刑、STEADY Bも終身刑をくらい今は堀の中・・・ 話がそれたが、肝心の内容はというと、言われるほど悪くなく、ファンキーな2.The Warpath、ネチッこいファンキー・チューン3.How I'm Living、GROVER WASHINGTON, JR/Mister Magicネタの鬼ファンキーな4.Journey Through Funky Sound、PARLIAMENT/Give Up The FunkとTHE BAR-KAYS/Holy Ghostという定番ネタを合わせた6.Keeper of the Funk、COOL Cが参加したノリの良い8.U-Za-Flea、渋いネタ使いのポッセ。カット9.And U Don't Stop、PARLIAMENT/Mothership Connection使いのドープな10.Licence to Kill 、NITE-LITERS/Theme From Buck & The Preacherネタのファンキーな11.Get on Down、有名ネタを使ったアップテンポでイカした12.I Ain't Goin' Nowhere、これもノリノリな13.Funky Oneとかなり聴けます。ミドル好きなら聴いて損なしです。(09/09/19)
ST.LUNATICS
/Free city(2001)
SWAY&KING TECH
/Concrete jungle
SWOLLEN MEMBERS
/Balance(1999)

カナダはヴァンクーヴァー出身のPREVAILとMADCHILDによるデュオSWOLLEN MEMBERSが99年にリリースした1stアルバム。カナダのグループだったんですね。ゲストにDILATED PEOPLES等の西海岸アングララッパー達が参加しているので西のグループだと思ってました。内容的にはかなり重苦しくてダークですね。いかにも東系のHEADSが好きそうなかんじです。気に入ったのはダークなA1.Ground breaking、プレミア調の重苦しいピアノループがいかにもなB1.Counter parts、もの哀しいスパニッシュギター?のB3.Out of range、ウッドベースが効いたC4.Left field、攻撃的なアッパートラックのD2.Battle axe experimentですが、全体的には平均的なレベルだと思います。(03/04/13)
SILK TYMES LEATHER
/It Ain't Where Ya From...It's Where
Ya At (1990)

JERMAINE DUPRIに見出された"SILK"、"LEATHER"、"DIAMOND X"のフィーメール・トリオMC"SILK TYMES LEATHER"が90年にリリースしたデビュー・アルバムにして唯一のアルバム。プロデュースは、JERMAINE DUPRI、JOE THE BUTCHER NICOLO、THE WOLFF BROTHERS。JERMAINE DUPRIの初期仕事として知られていますね。ヒットを狙ったニュージャックスイングからPUBLIC ENEMY的なハーコー系まで幅広く揃えているけど、玉石混淆なんだよな。糞なニュージャックなんていらなかったのにね。大ネタてんこ盛りなファンキー・チューン2.I Ain't Going Out、ホーンやスクラッチがイカした3.That's How It Is、BIG DADDY KANE/Rawと同ビートにファンク・ネタを合わせたドープな5.The Rhyme Goes On、InpeachビートにPRINCE/The Ballad Of Dorothy Parkerを合わせたミディアム・グルーヴ7.Life Story、少しファニーな雰囲気もするファンキー・チューン8.Taking No Shorts、JAMES BROWN/Soul Powerを部分的に使い、RAKIMの声も効果的に使った9.T.S.U.、あの伝説的になDJ"CASH MONEY"もスクラッチで参加したFunky Drummer使いの鬼ファンキーな11.I Like It FunkyがGOOD。傑作にはほど遠いけどミドル好きなら聴いて損はないかも。(2012/2/14)
S of NO COAST