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アーティスト/タイトル |
レビュー |
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CANDIDO
/Beautiful (1970)
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アフロ・キューバン系パーカッショニストの神と崇められるCANDIDOが70年にリリースしたアルバム。まさにラテン・ジャズ・ファンクの洪水ですな。RICHIE
HAVENSのカバーで超絶グルーヴィーな1. I'm
on My Way、BOOKER T. & THE MG'Sのファンキーなカバー2.
Tic Tac Toe、郷愁感溢れてグルーヴィーな4.
Serenade to a Savage、若干イージーリスニングっぽいけど十分ファンキーな6.
Beautiful、ソウルジャズっぽい7. I Shouldn't
Believe、アクション映画のワンシーンのようなスリリングな8.
Money Manがお気に入り。(2016/05/21) |
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CARLOS SANTANA
& BUDDY MILES
/Live! (1972)
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偉大なギタリストCARLOS SANTANAがJIMI HENDRIXのバンドBAND
OF GYPSYSのドラマーBUDDY MILESと組んでリリースしたライブ・アルバム。ライブといっても疑似ライブみたいだけど、全然気にならないくらいカッコイイね〜。JOHN
McLAUGHLINのカバー(BUDDY MILESも参加)でラテン・ファンキーにアレンジした1.
Marbles、1から引き続くギター炸裂のエネルギッシュな2.
Lava、SANTANAの代表曲でラテン・ロックの名曲3.
Evil Ways、BAND OF GYPSYSで有名なファンキー・ロック5.
Them Changes、25分にも及ぶサイケデリックでファンキーな6.
Free Form Funkafide Filthと聴きどころ満載。こんなラテンならいつでもウェルカムだね。(2013/08/22) |
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CHAKACHAS
/Jungle Fever (1972) |
ベルギーのラテン・ソウル・グループTHE CHAKACHASが1972年にリリースしたシングル(邦題:恋のジャングル)。全米8位で、しかもゴールドディスクに輝き、全英でも29位と健闘。パーカッションが効いたリズムにファンキーなギターのリフレイン、そして艶めかしい女性の喘ぎ声がエロいラテン・ファンク・クラシック!この喘ぎ声が原因でBBCでは放送禁止になったらしい。2
LIVE CREW/Put Her in the Buck、PUBLIC ENEMY/Cold
Lampin' With Flavor、BREEZE/Great Big Freak、ANTOINETTE/I
Got an Attitude、スチャダラパー/Gigolo 7がサンプリング。2
LIVE CREWなんて原曲のノリを分かった上での使い方で大好きだし、一番記憶に残ってるね。(2023/06/09) |
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COKE ESCOVEDO
/Comin' At Ya (1976)
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ラテン・ロックのSANTANAやAZTECAでの活躍で知られ、レア・グルーヴ黎明期で人気が再燃をしたパーカッション奏者COKE
ESCOVEDOが1976年にリリースした2ndアルバム。COKEの兄PETE
ESCOVEDOも同じパーカッション奏者であり、PETEは、あのシーラEの父親でもあります。アルバムの白眉は、やはりULTIMATE
BREAKS & BEATSに収録されたI Wouldn't
Change A Thingやレア・グルーヴ黎明期の代表的なオムニバス「Rare
Groove vol.1」にも収録されたRunawayになりますが、全体的にはAORやライト・メロウな感触で少し驚きましたね。アップテンポの軽快なラテン・ディスコ1.
The Breeze And I、ハスキーな歌も最高な小気味良いファンク2.
Runaway、JOHNNY BRISTOLのカバーで、イントロのブレイクビーツはもちろん、歌、メロディ、展開も最高すぎるレア・グルーヴ最高峰ナンバー3.
I Wouldn't Change A Thing、ウエストコースト・サウンドのような爽やかさも併せ持つライト・メロウ4.
Backseat、SANTANAのカバーでグルーヴィーなサウンドに女性ボーカルが心地よすぎる5.
Everything Is Coming Our Way、郷愁感漂うミディアム・ナンバー8.
Something So Simple、熱い歌も最高な哀愁ナンバー10.
Hangin' On、リズミカルなピアノが耳を惹くグルーヴィー・チューン11.
Somebody's Callin'がお気に入り。(2022/02/19) |
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EDDIE PALMIERI
/Sentido(1973)
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NYサルサ、ラテン・ジャズ界の大物EDDIE PALMIERIが73年にリリースしたアルバム。サルサ・ファンの間では1.Adracionや2.Puerto
Ricoが有名みたいですねが、サルサに免疫がない自分にとっては、イマイチ馴染めなく、むしろ、ラテン・ファンクの3.Condiciones
Que Existenがベスト・トラック。この曲はマジでカッコイイ!このような曲をもう少し収録して欲しかったですね。(09/02/01) |
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HARLEM RIVER DRIVE
/Same(1971)
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NYサルサ、ラテン・ジャズ界の大物EDDIE PALMIERIがプロデュースしたNYラテン・ファンク・グループHARLEM
RIVER DRIVEが71年にリリースしたアルバム。ドラムにBERNARD
PURDY、ギターにCORNELL DUPREEも参加。レア・グルーヴの人気アルバムですね。3.Idle
Handsのファンキーなことといったら!ほんと言葉に表せないですね。まさにラテン・ファンクの雛型。ハートウォーミングな2.If
(We Had Peace Today)やKOOL & THE
GANG/Dujiiにも似たご機嫌なファンキー・ナンバー5.Seeds
of Lifeも最高だね。ファンク好きなら聴いておくべきアルバムでしょう。(10/01/23) |
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JOE BATAAN
/Salsoul (1973)
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フィリピンとアメリカのハーフでラテン・ソウル界の大物、そしてあのSALSOUL
RECORDSの創設者の一人であるJOE BATAANが73年にリリースしたアルバム。このアルバム名がSALSOUL
RECORDSの基になったんですね。JOE BATAAN自体は20数年前に国内盤の7インチ・シングル「RAP-O,
Clap-O」(ファンキーなディスコ・ラップ!)を購入して、知っていたんですが、まともに聴くのはこれが初めて。あまりラテン度が高くなると興醒めする部分もあるけど、聴ける曲は総じて良かったですね。パーカッションが効いた郷愁感溢れる4.
Mujer Mia、ドラム、パーカッション、ギター、フルートが混然一体となって襲いかかる疾走感溢れる超絶ラテン・ファンク6.
Latin Strut、明るく陽気なグルーヴィー・ナンバー7.
Johnny、前半は駆け抜けるラテン・ファンク・グルーヴって感じで、後半になるとクールダウンし、アーシーかつファンキーに変化する9.
Aftershower Funk、ボーナスで収録されたサルソウル時代の曲と思われる陽気なディスコ・ナンバー10.
Continental Square Danceがお気に入り。このくらいの塩梅でラテンとソウル/ファンクが混ざっていると取っつき易いな。こういうラテン物ならもっと聴いてみたいですね。(2011/10/13) |
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SANTANA
/Same (1969)
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ラテン・ロック界のカリスマSANTANAが69年にリリースしたデビュー・アルバム。ワイルドな演奏が強烈なラテン・ロックの洪水とはこのこと。どの曲も最高にシビれますが、エキサイティングな1.
Waiting、ヒットしたファンキー・ラテン・ロックの2.
Evil Ways、ドライヴ感がハンパない4. Savor、OLATUNJIが1959年にリリースした曲のカバーで5.
Jingo、疾走感溢れて激ファンキーな6. Persuation、リズミカルなピアノが耳を惹く7.
Treatがお気に入り。ボーナスで収録されたウッドストックのライブ3曲も最高の一言。(2017/03/18) |
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SANTANA
/Caravanserai (1972)
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偉大なギタリストCARLOS SANTANA率いるSANTANAが72年にリリースしたアルバム。インストナンバーが多く、またラテン・ロック、プログレ、アンビエント等多彩な楽曲で飽きさせないですね。ドラマチックなギターが聴きどころの2.
Waves Within、滅茶苦茶ファンキーなラテン・ロックを聴かせる3.
Look Up (To See What's Coming Down)、ボーカル入りの郷愁ロック4.
Just In Time To See The Sun、幻想的なイントロから続く哀愁溢れるギターが印象的な5.
Song Of The Wind、フリーソウル的グルーヴの6.
All The Love Of The Universe、まさにラテン・フュージョンって言葉がぴったりの9.
La Fuente Del Ritmo、9分にも及ぶインストで、スパイ映画に似合いそうな10.
Every Step Of The Wayがお気に入り。(2014/04/03) |
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V.A.
/CHICANO POWER !
LATIN ROCK IN THE USA
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1968年から1976年までのラテン・ロックを集めたコンピ。SANTANAやMALOくらいしか知らないから入門編にはバッチリ。しかもダンス・フロア向けの選曲なのも嬉しい。DISC1ではグルーヴィーなパーカッションとホーンも最高な1.
Been Had/SAPO、ご機嫌なラテン・ファンキーな2.
Too Late/BLACK SUGAR、CURTIS MAYFIELDの名曲Move
On Upを思い起こさせるイントロから最高なグルーヴィー・ロック3.
Mira Pa Ca/CHANGO、ラテン全開で疾走する5.
Sun God/TIERRA、ファンキーなイントロからグイグイ飛ばす熱いファンキー・ラテン7.
Street Man/MALO、クールでファンキーな9. Fools
Are You/MOTHER NIGHT、DISC2ではパーカッションが効いた10.
Soul Sacrifice/SANTANA、サイケ的なものも感じるハードなラテン・ロック14.
Chauca/THE ANTIOUES、心地よいエレピが耳を奪う15.
Butterfly/BENITEZ、ファンキーでご機嫌な17.
Sapo's Montuno/SAPOがお気に入り。(2020/12/12) |
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V.A.
/1 Love/Steel Love
World Wide (2004)
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有名曲をスチール・パン(スチール・ドラム)で再演したオムニバス。ヤン富田のアルバム「Music
For Astro Age」でお祭り騒ぎじゃない静かなスチール・パンの魅力に気付かされたんだけど、スチール・パンのアルバムってどれもカーニバルのノリだから、個人的には結構つらかったんだよね。だけど、これは有名曲をレゲエで再演し、それにスチール・パンを合わせているんでとても聴きやすいね。MICHAEL
JACKSONのカバーで優しげな1.You Are Not Alone/KEN"PROFESSOR"PHILMORE、BOB
MARLEYのカバー2.One Love/People Get Ready/EARL
BROOKS JR.、JACKIE MITTOOのカバー4.Reggae
Rock/EARL BROOKS、AL GREENのカバーでグルーヴィーな5.Let's
Stay Together/KEN"PROFESSOR"PHILMORE&FRIDGE、PROCOM
HULUMのカバー6.A Whiter Shade Of Pale/EARL
BROOKS、BILL WITHERSのカバー9.Lovely Day/KEN"PROFESSOR"PHILMOREがGOOD。こういったスチール・パンを求めていたんで、とてもツボだね、これは。(カーニバルのノリがスチール・パンの本質だ、って力説する人もいるけど、そんなことどうだっていいと思うけどね。)(2012/08/22) |